デジカメが再び壊れてしまったため、写真はすべて携帯です
昨日、ふと富士山から朝陽を眺めたくなった。
富士山五合目の日の出は4時30分くらい。
五合目までの登坂ルートは、南側のスカイラインと北側のスバルライン、
そして、東側の須走口から登るあざみラインがある。
朝陽を見るなら恐らくあざみラインと思った。それに他の二つは既に登ってる。
20060409:スカイライン『富士新五合目2400mの世界へ一足お先に!~170km』
20060610:スバルライン『神様、DEE様、仏様~タイムは1時間29分(多分ね)』
が、あざみラインといえば標高2000mの五合目まで須走から12km、
ここの高低差が1200mだから平均斜度10%。そして最大斜度は22%だ。
難しいのが御来光の4時30分に到着するには何時に須走をスタートすれば良いか、だ。
標高2000mの世界は凍えちゃう世界だから、あまり早く着いても駄目だ。
かといって、舐めてかかって時速4km/hの押し歩きが入って御来光を逃すのも悔しい。
もう一つ、日の出を拝みに行くわけだから、登坂中は真っ暗闇を覚悟しなくちゃ。
街灯はあるのか?交通量はどうなんだ?情報がなさ過ぎるよな。
このエントリーが次のクライマーの情報になれば(^^
結局2時40分に須走をスタートしようとなった。
次に須走までだけど、まぁここは選択の余地なく箱根越えッスね。
諸々逆算して22時に家を出た。
装備は、
前照灯4基、尾灯2基、反射ベスト(ブルベ用)
半そでジャージ、アームウォーマー、レッグウォーマー、指切りグローブ、軍手、
ウィンドブレーカー、カッパ上下(急きょ須走のコンビニで調達)
結果的には寒くて寒くて仕方なかった。風対策が必要です。
少し冷えてきたので、箱根湯本でアームウォーマーとレッグウォーマーをつけた。
宮ノ下で直進すると交通量もぐっと減って、当然ながら街灯の数も減る。
ゆっくりライトが照らす路面を見て登る。
時折登ってくる車は、エンジン音が微かに聞こた時に安全のマージンを取ってやり過ごす。
びっくりするだろうな、夜中に漕いでんだぜ(笑)
乙女峠は標高810m、ここから一気に標高450mの御殿場まで下ってしまう。
暗くてヘアピンカーブが続けば、当然スピード出せないし…OTL
もったいねぇ~、貯金しときたいよ。
御殿場から須走までは400m近く登るけど、距離も長いから大変ではないな。
街灯も適当にあるし、車も行き来しているから寂しくない(笑)
富士登山道須走口(あざみライン)には2時ジャストに到着。
2時にスタートじゃぁ、あまりに早いッス。
ってことで、須走交差点のコンビニで時間を潰す。
ここ須走でも標高は800m、汗が引いた体は徐々に冷えてくる。
ホットコーヒーを飲んで、クラムチャウダーを飲んで、
ふと不安になって雨合羽の上下を買った。
2時40分、有料道路・東富士五湖道路のトンネルをくぐってあざみラインへ
有料道路が右手へ離れていくと…、真っ暗になっちゃった。
本当に真っ暗だよ。
前照灯の照らす15mが見える範囲のいいとこ、後ろを振り返るとすぐに闇ッス。
非常にヤバイです。苦手なんですよ。
目を凝らして何か見えちゃったらどうしましょう。
左手に200mおきに小さな距離票があるから、進んだ距離が分る。
最初の4km程は真っ直ぐ登ります(下るとき斜度を見たら12%と出てた)が、
真っ暗なので傾斜の感じも相対的な速度感もつかめない。
進んでるのかどうなのか、何て不安も出てくる(メーターを見れば分るけどね)。
突然、「死体遺棄」なんて言葉が浮かんできた。汗かきながら鳥肌ッス。
「遺棄された死体と目が合う」とか何だかよく分らない余計なことを考えちゃあ
必至に打ち消してる馬鹿な自分がいるッス。
歌を歌おうと思ったが、傾斜がきつくて歌えないッス。
それにもし歌ってる最中に誰かがハモッてきたら、心臓止まるぞ。
得体の知れない何かの気配を感じた場合、引き返すか、そのまま登るかを考え始める。
足着いて休みたいけど、絶対無理ッス。何かが出ちゃいます。
6km地点で一瞬下った。そして登り。
ここからがきつかった。
蛇行をしたくなるような坂もあったけど、
蛇行すると前照灯が雑木林の中を照らしちゃうんだよね。
何かがこっちを見てたら…。
大体さ、真っ暗闇は何回か走ってるんだけど、大概が闇の先に街があった。
だけど、この先には人が住んでいないもん。街灯ないもん。
追いかけられたら「助けてくださ~い!」と逃げ込む家がないもん。
8km地点で、左の雑木林から何かが走り去る音。
一気に心拍300を超えたぜ(笑)。
鹿か狸か、そんなものだったんだろうけど、頭の中ではヤマンバが背中丸めて走ってた。
それからは15秒ごとに「ワン!」と吠えてみた。
が、犬だか何だかの遠吠えを聞いたときに、呼んじゃったらヤバイかなと思い、
でっかい咳払いにしてみた。「んんっ!ん!」
10km過ぎた地点で、暗闇の中でとても大きな錯覚に捕らわれた。
足が回っているのに傾斜の感覚と速度感がゼロになったんだよ。
ヤバイと思ってハンドルを引いたら前輪が浮いて、慌ててクリートを外して自転車を降りた。
足着いちゃった(^^
たぶんここが22%の部分なのかな?
歩いて登るのも難儀ッスね。で、怖いッス。
人間は動物よりも走るの遅いもんなぁ、と余計なことを考えてしまう。
ましてやお化けとかには敵わない。
めい一杯の早足で自転車押したぞ、格好悪いが仕方ない。後ろに何かいるかも知れん。
11kmのちょっと手前で下から上がってきた車に抜かれた。
とても、とても、とても嬉しかった。
何だか、彼が待っててくれるような安心感。
そして、3時45分頃、鳥のさえずる声が聴こえた。
「朝が来る!」
急速に暗闇から開放され、3時55分に富士山五合目に到着したッス。
五合目の駐車場には数台の車が停まって、朝陽の写真を狙っていた。
ふと、下を見ると大きな水面が見えた。
僕は最初「何と言う川だろう?」と思った(そんなワケないのにね)。
近くのカメラを構えた人に聞いた。
五合目は上から風が吹き付けていた。とても寒いッス。
ウィンドブレーカーと雨合羽を着込んだが、そんなもんじゃ凌げないッス。
上の写真を撮っているとき、風で向こう側に自転車が倒れた。
ここでも心拍が一気に450まで行っちゃったよ。
で、隣のカメラさんも「あ"っ!」って叫んでた(爆←落ちなかったから笑えるが)
そして、4時45分頃かな、鼻水垂らしがらもしみじみと御来光です。
下りも辛かったぁ、速度が増せばそれに応じて歯がガチガチなるッス。
軍手でブレーキを握る手も疲れ、肩も凝り…、時折停まって屈伸運動をする。
さっき目の前にデ~ンとあった雪の富士が、もう遠く彼方へ
少し右膝の裏が痛いッス。
ってことで帰りは箱根越えや足柄峠越えは諦めて、
とってもつまらないR246を帰ってきた。
◇本日の自転車◇
7時30分帰宅。鼻水が止まらないッス。
150.46km 7時間05分 平均速度21.2km/h
Blogランキングに参加してます~お嫌でなければ お一つ
そろそろ雲の上にお日さんが @ 4:40、芦ノ湖と箱根の山々を越えてきた
昨日、ふと富士山から朝陽を眺めたくなった。
富士山五合目の日の出は4時30分くらい。
五合目までの登坂ルートは、南側のスカイラインと北側のスバルライン、
そして、東側の須走口から登るあざみラインがある。
朝陽を見るなら恐らくあざみラインと思った。それに他の二つは既に登ってる。
20060409:スカイライン『富士新五合目2400mの世界へ一足お先に!~170km』
20060610:スバルライン『神様、DEE様、仏様~タイムは1時間29分(多分ね)』
が、あざみラインといえば標高2000mの五合目まで須走から12km、
ここの高低差が1200mだから平均斜度10%。そして最大斜度は22%だ。
難しいのが御来光の4時30分に到着するには何時に須走をスタートすれば良いか、だ。
標高2000mの世界は凍えちゃう世界だから、あまり早く着いても駄目だ。
かといって、舐めてかかって時速4km/hの押し歩きが入って御来光を逃すのも悔しい。
もう一つ、日の出を拝みに行くわけだから、登坂中は真っ暗闇を覚悟しなくちゃ。
街灯はあるのか?交通量はどうなんだ?情報がなさ過ぎるよな。
このエントリーが次のクライマーの情報になれば(^^
結局2時40分に須走をスタートしようとなった。
次に須走までだけど、まぁここは選択の余地なく箱根越えッスね。
諸々逆算して22時に家を出た。
装備は、
前照灯4基、尾灯2基、反射ベスト(ブルベ用)
半そでジャージ、アームウォーマー、レッグウォーマー、指切りグローブ、軍手、
ウィンドブレーカー、カッパ上下(急きょ須走のコンビニで調達)
結果的には寒くて寒くて仕方なかった。風対策が必要です。
23:30 @ 箱根湯本、標高94m
少し冷えてきたので、箱根湯本でアームウォーマーとレッグウォーマーをつけた。
宮ノ下で直進すると交通量もぐっと減って、当然ながら街灯の数も減る。
ゆっくりライトが照らす路面を見て登る。
時折登ってくる車は、エンジン音が微かに聞こた時に安全のマージンを取ってやり過ごす。
びっくりするだろうな、夜中に漕いでんだぜ(笑)
0:48 @ 乙女トンネル、ここをくぐれば静岡県だよ
乙女峠は標高810m、ここから一気に標高450mの御殿場まで下ってしまう。
暗くてヘアピンカーブが続けば、当然スピード出せないし…OTL
もったいねぇ~、貯金しときたいよ。
御殿場から須走までは400m近く登るけど、距離も長いから大変ではないな。
街灯も適当にあるし、車も行き来しているから寂しくない(笑)
富士登山道須走口(あざみライン)には2時ジャストに到着。
ここまで67.98km、平均速度21.1km/h
2時にスタートじゃぁ、あまりに早いッス。
ってことで、須走交差点のコンビニで時間を潰す。
ここ須走でも標高は800m、汗が引いた体は徐々に冷えてくる。
ホットコーヒーを飲んで、クラムチャウダーを飲んで、
ふと不安になって雨合羽の上下を買った。
2時40分、有料道路・東富士五湖道路のトンネルをくぐってあざみラインへ
有料道路が右手へ離れていくと…、真っ暗になっちゃった。
本当に真っ暗だよ。
前照灯の照らす15mが見える範囲のいいとこ、後ろを振り返るとすぐに闇ッス。
非常にヤバイです。苦手なんですよ。
目を凝らして何か見えちゃったらどうしましょう。
左手に200mおきに小さな距離票があるから、進んだ距離が分る。
最初の4km程は真っ直ぐ登ります(下るとき斜度を見たら12%と出てた)が、
真っ暗なので傾斜の感じも相対的な速度感もつかめない。
進んでるのかどうなのか、何て不安も出てくる(メーターを見れば分るけどね)。
突然、「死体遺棄」なんて言葉が浮かんできた。汗かきながら鳥肌ッス。
「遺棄された死体と目が合う」とか何だかよく分らない余計なことを考えちゃあ
必至に打ち消してる馬鹿な自分がいるッス。
歌を歌おうと思ったが、傾斜がきつくて歌えないッス。
それにもし歌ってる最中に誰かがハモッてきたら、心臓止まるぞ。
得体の知れない何かの気配を感じた場合、引き返すか、そのまま登るかを考え始める。
足着いて休みたいけど、絶対無理ッス。何かが出ちゃいます。
6km地点で一瞬下った。そして登り。
ここからがきつかった。
蛇行をしたくなるような坂もあったけど、
蛇行すると前照灯が雑木林の中を照らしちゃうんだよね。
何かがこっちを見てたら…。
大体さ、真っ暗闇は何回か走ってるんだけど、大概が闇の先に街があった。
だけど、この先には人が住んでいないもん。街灯ないもん。
追いかけられたら「助けてくださ~い!」と逃げ込む家がないもん。
8km地点で、左の雑木林から何かが走り去る音。
一気に心拍300を超えたぜ(笑)。
鹿か狸か、そんなものだったんだろうけど、頭の中ではヤマンバが背中丸めて走ってた。
それからは15秒ごとに「ワン!」と吠えてみた。
が、犬だか何だかの遠吠えを聞いたときに、呼んじゃったらヤバイかなと思い、
でっかい咳払いにしてみた。「んんっ!ん!」
10km過ぎた地点で、暗闇の中でとても大きな錯覚に捕らわれた。
足が回っているのに傾斜の感覚と速度感がゼロになったんだよ。
ヤバイと思ってハンドルを引いたら前輪が浮いて、慌ててクリートを外して自転車を降りた。
足着いちゃった(^^
たぶんここが22%の部分なのかな?
歩いて登るのも難儀ッスね。で、怖いッス。
人間は動物よりも走るの遅いもんなぁ、と余計なことを考えてしまう。
ましてやお化けとかには敵わない。
めい一杯の早足で自転車押したぞ、格好悪いが仕方ない。後ろに何かいるかも知れん。
11kmのちょっと手前で下から上がってきた車に抜かれた。
とても、とても、とても嬉しかった。
何だか、彼が待っててくれるような安心感。
そして、3時45分頃、鳥のさえずる声が聴こえた。
「朝が来る!」
急速に暗闇から開放され、3時55分に富士山五合目に到着したッス。
五合目の駐車場には数台の車が停まって、朝陽の写真を狙っていた。
ふと、下を見ると大きな水面が見えた。
僕は最初「何と言う川だろう?」と思った(そんなワケないのにね)。
近くのカメラを構えた人に聞いた。
「芦ノ湖ですよ」…何だかにわかには理解できなかったが、芦ノ湖以外にないじゃん
五合目は上から風が吹き付けていた。とても寒いッス。
ウィンドブレーカーと雨合羽を着込んだが、そんなもんじゃ凌げないッス。
上の写真を撮っているとき、風で向こう側に自転車が倒れた。
ここでも心拍が一気に450まで行っちゃったよ。
で、隣のカメラさんも「あ"っ!」って叫んでた(爆←落ちなかったから笑えるが)
そして、4時45分頃かな、鼻水垂らしがらもしみじみと御来光です。
自走なら、ここまで来る価値はある!
下りも辛かったぁ、速度が増せばそれに応じて歯がガチガチなるッス。
軍手でブレーキを握る手も疲れ、肩も凝り…、時折停まって屈伸運動をする。
さっき目の前にデ~ンとあった雪の富士が、もう遠く彼方へ
5:40、須走の登山口に戻ってきた
少し右膝の裏が痛いッス。
ってことで帰りは箱根越えや足柄峠越えは諦めて、
とってもつまらないR246を帰ってきた。
◇本日の自転車◇
7時30分帰宅。鼻水が止まらないッス。
150.46km 7時間05分 平均速度21.2km/h
Blogランキングに参加してます~お嫌でなければ お一つ
まさかね~と思うのはまだまだmasaさんを知らないって事ですね(笑)
まーこれは理解の及ぶところですが、そんなに恐がりなのに良く行きますよ(爆)どちらかというとそっちの方が信じられれないッスね(爆)
今度はもっと推測しやすい場所にしてくれたら、心拍数600を越えさせてあげるのに....|_-)/
あれてって芦ノ湖ですか~? 方角と距離と形からして山中湖では?
膝裏心配ですね。癖にならなければ良いですが。
真っ暗な登りを一人登るなんてすごいなあ。トンネルにはいつも何かいる気がしません?曲がり角ではあそこにいるのは何、てなことはありませんか(笑)?
きっと丑三つ時の真っ暗闇を恐怖におののきながらナイトランするあの快感が忘れられなかったに違いないです(^^)
参考にさせていただきます。それにしても、この時期に激寒とは・・・・。
ビタミンを取ってお休みください。
と、いうことで今度ぜひ誘って欲しいです!
あ、連絡方法がないや…
標高2000mにいっちゃうmasaさんは
凄いなぁと思うが、
ホントに凄いと思うのは、それが真夜中というところです。
前も後ろも闇のなかをひとりで走るなんて・・・。
きれいな女の人が立っていて
「2人乗りでもいいから、街まで送ってください」
とか言われたらどうするんでしょうか。
けどすごい時間にすごい距離と、おまけに富士でご来光ですか! 機動力に感激です。
だって、この季節の夜中に自転車が走っている可能性は何PPMでしょう?
私だと声をあげる位ドキッとしたと思います。
で、湖は山中湖だと思います。