とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

『段落論』(石黒圭著)を読みました。

2020-03-18 07:52:55 | 読書
 文章論の研究者、石黒圭氏の『段落論』を読みました。日本語の「段落」についてわかりやすく解説し、文章の書き方、読み方だけでなく、話し方、聞き方を身に付けることができる本です。国語教師の基礎知識としての必読書です。

 日本語の「段落」は英語の「パラグラフ」と似ています。しかしこの二つは理念が大きく違うものだということを紹介しています。英語のパラグラフは基本的なパターンがあり、定義も明確です。だから西洋では、文章の書き方の指導が定型化して、だれもが同じような形式で書くようになるわけです。それに対して日本語の「段落」には様々な意味があり、明確な定義ができません。だから書き手は自由に書く。それは日本語の良さでもあるのですが、、日本人の文章がわかりにくくなりやすい原因でもあります。この本では「パラグラフ」と「段落」の違いをわかりやすく解説し、日本語の「段落」のあり方に示唆を与えてくれています。

 書き言葉としてだけでなく、話し方、プレゼン、いらにインターネット世代のこれからの「段落」のあり方にも言及します。

 この本は日本語の段落についての考え方をわかりやすく解説しています。この本を使って今後の国語指導にどう生かしていくかを国語教師は考えていかなければならないのだと思います。

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