
最近文庫化されて話題になっている、ガブリエル・ガルシア・マルケスの『百年の孤独』を読みました。大変でした。
実はこの本を読んだのは2回目です。大昔、おそらく私が中学生のころだったのだと思います。NHK教育テレビに「若い広場」という番組がありました。その番組の中にマイブックコーナーというのがありました。有名人が自分の好きな本を紹介するというコーナーです。聞き手が斉藤とも子さん。当時まだ高校生だったと思います。ある時安倍公房がゲストの時があって、その時『百年の孤独』を紹介したのです。斉藤さんも高校生でこの本を読んだんだと思いますが、難しいという反応を見せていたような気がします。
その番組を見て、私も少し経ってから読んでみました。あの時も大変でした。わかりにくいのです。と言っても難解だからわかりにくいというよりも、その一族が次々と同じような名前を付けられるので、誰が誰なのかわからなくなるからなのです。同時に話の展開が早くて、どこがどうつながっているのかわからなくなるのです。混乱していくわからなさなのです。
しかし、最後になってようやくこの本のすごさが少し理解できるようになります。40年以上前に読んだ時と同じような感覚を、今回も覚えました。
ネットフリックスで映像化されたとも聞きます。繰り返し読んで本質に迫っていきたいと感じました。
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