
映画『あの歌を憶えている』を見ました。いい映画でした。ただし少しもやもやが残りました。
ソーシャルワーカーとして働き娘と暮らすシルヴィアは、ある男と高校の同級会で同席する。男はシルヴィアに接近し、シルヴィアは男から逃げる様に帰宅する。男はシルヴィアの後をつける。シルヴィアの家の前までつけていき、窓の外には一晩中いた。シルヴィアは恐怖にさいなまれる。次の日の朝、男はやはり家の前に気絶するように寝ていた。
男の名前はソールといった。その後、男は認知症であることが判明する。シルヴィアはかつて自分をレイプした男の一人ではないかと疑いをかけ、ソールに問い詰める。しかし実は二人はその高校に同時にいたことがないことが判明する。ではなぜソールはシルヴィアの後をつけたのか。
そこが見ていてわからなかった。理由が語られていたのに私が見逃していたのかとおもっていたが、他の方のレヴューを見ると、明確には語られていなかったことが明らかになった。ではなぜソールの後をつけたのか?
実はシルヴィアは父親に性的虐待を受けていたことが明らかになる。シルヴィアもソールも、生きづらさを感じて生きていた。居場所のない者同士だったのである。それをソールは感じ取ったというのが正解だったのではなかろうか。
このことがきっかけとなり、二人の心は互いに吸い寄せられる。
感動的な話である。ただし、そういう解釈で本当にいいのかわからないままであり、どこかもやもやが残る。
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