とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

意見文を書く4「日本型パラグラフ」(国語教育の改革のための取り組み4)

2016-04-05 16:49:31 | 国語
意見文を書く4「日本型パラグラフ」(国語教育の改革のための取り組み4)

 「日本型パラグラフ」として、
序論 - 意見
本論 - 意見の理由説明
の構成をすべきだと考えます。これは一般的な日本語の文章のパターンとは違いますが、これまでも小論文指導の中で行われてきた構成です。また「グローバル・スタンダード」でもあり、この書き方を主軸に考えるべきだと思います。

 これまで作文、小論文は「序論、本論、結論」の構成で書けと指導してきました。普通のパターンでは
  序論 - 問題提起
  本論 - 考察
  結論 - 問題に対する自分の意見
という形式になります。これは日本人にとってなじみのあるものであり、一番しっくりくる、自然に感じる形式です。だからこの形式で文章を書くのも読むのも一番いいように感じるのは当然です。

 しかし入試の小論文などでは、序論に自分の意見を書いてしまうことを提案していることが多く、この書き方はパラグラフ・ライティングと似た形式になります。この序論に意見を書く書き方は「本論」で論の筋道がぶれていくことを防ぐ効果があります。さらに文章の最初を読めばこの人の主張はほぼ理解でき採点者は楽です。ただし、もし序論で意見を書いてしまうと結論のところに何を書くか困ってしまいます。発展的な提案などを書ければいいのかもしれませんが、そこまで考えて書き始めようとすると逆に何も書けなくなってしまう恐れがあります。

 「日本型パラグラフ」はこのような「序論(=結論)、本論」のパターンが一般的になるのではないかと思われます。確かに日本人にとって結論を先に言うというのはあまりなじみがなく若干不自然に感じるかもしれません。しかし、このような書き方は一部の学校教育の中では推奨されていた事実もあるのですから、それほど不自然ではありません。しかもこれは論文形式の文章の話です。この場合「グローバルスタンダード」に従ったほうがいいのではないかと思われるのです。小説やエッセイなど言葉を楽しむという形式の文章ならば別の考え方をしたほうがいいとも思います。

 今回、あえて英語の「パラグラフ」的な書き方をしてみました。どうでしょうか。
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