とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

「書き手指向の日本語の文章」

2016-04-27 08:18:09 | 国語
 私が興味を持っている明海大学複言語・複文化教育センター開設記念シンポジウム「英語教育と国語教育の連携を巡って」に、持田哲郎さんという方が講師として出席します。持田さんは予備校講師などなさっている方のようです。興味がわきfacebookをのぞかせてもらいました。そしたら次のような記述がありました。引用します。

 「英語と日本語の違いのひとつに、英語の文章が読み手指向で書かれるのに対して日本語の文章が書き手指向で書かれるという点があります。最近では国語の授業で相手意識を重視した作文授業が行われるようになってきていますが、作文教育に関心を持っている国語の先生がまだまだ少数派です。文章の書き方をろくに教わらないまま社会に出て、そのまま自分の文章を世に出してしまうことも普通です。これに対して、英語の文章は情報伝達なり説得なり、想定した目的が果たせるように文章を書くように、小学校から教え込まれます。」

 おっしゃる通りです。日本語の文章は読み手に伝えるためというより、自己満足のために書かれている傾向が本当にあるのではないかという気がします。

 今、日本の国語教育、特に高校の現代文の分野の教育では、伝えるための文章ではなく自分でわからないことを理解するために書かれたと感じられる難解な、自己満足的な文章を読む訓練が行われています。やはりそれではいけません。自分の伝えたいことを正確にわかりやすく伝える技術、そしてそのようにして書かれた文章を正確に読解する技術を教えなければいけないし、学ばなければいけないのです。

 国語教育は大きく変わらなければなりません。
コメント
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