まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

腹増す男、あるいは、孕ます男

2015-02-14 10:59:53 | ドライブ人生論
急に思い出してしまったので昔話をいたします。

かれこれ35年ほど前、大学1年生の夏休み、

山形の自動車学校に合宿で免許を取りに行ったときの話です。

なのでいちおう 「ドライブ人生論」 のカテゴリーに入れてみましたが、

まだ教習も始まっていない初日の話ですので、クルマの運転とは関係ない話です。

合宿参加者は日本中から集まってきていました。

初日は山形駅前に集合でした。

教習所の先生が送迎用のバスで駅前まで迎えにきてくれています。

わらわらと集まってきた若者たちを前に先生は名簿を片手に点呼を始めました。

何人か呼ばれてバスに乗り込んだあと、先生はこう叫びました。

「オノさーん、オノさーん」

しかし誰も前に進み出る者がいません。

先生はさらに執拗に 「オノさーん、オノさーん」 と呼んでいます。

この時点でたぶん私のことなんだろうなと思いました。

小野原ってめったにない珍しい名前なので、「小野」 さんと勘違いしているのでしょう。

自ら 「オノではなくオノハラです」 と名乗って進み出ようかなと思った瞬間でした。

先生はもう一度、名簿に目を向けたあとこう叫んだのでした。



「オノさーん、オノさーん、オノ ・ ハラマサオさーん」



小野田とか小野寺と間違われることはよくありましたが、

ファミリーネームとファーストネームの区切り方を間違われたことはなかったので、

私はその場に凍りついてしまいました。

一緒に行っていた高校時代の同級生2名は爆笑です。

「ハラマサオ」 ってどんな名前だよ

私は憤慨しながら 「オノハラですっ!」 と名乗り出てバスに乗り込みました。

先生が手にしていた名簿がカタカナ書きだったのか漢字だったのかはわかりません。

それにしても 「ハラマサオ」 であれ 「原雅夫」 であれ名前としてヘンだと思わなかったのでしょうか?

あのときのことを思い出すたびに頭のなかには

「腹増す男」 とか 「孕ます男」 という文字が浮かんできます。

縁起でもない名前です。

将来はビッグになって 「小野原」 という苗字を世間に浸透させてやろうと心に堅く誓ったのでした。

(未だに果たせていませんが…)

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