まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

今年の桃

2013-08-17 17:50:18 | 飲んで幸せ・食べて幸せ

この夏も例年通り、お世話になった方々に福島の桃をお届けしました。

3.11以前から変わることなく続けている我が家の風習です。

相当前から贈り続けていますが、ある年にふと人にあげてばっかりで、

自分たちで食べたことがなかったということに気がついて、

自分の家にも送って皆さまにお贈りしているものと同じ桃を食べるようになりました。

その桃が届いたのですが、今年の桃は例年のものと明らかに違っていました。

まず全体に固い感じで熟し切っていない感じです。

したがって、福島に来て覚えた 「正しい桃のむき方」 を実践しようとしても、

一番難しい第2工程 (ぐるっと切れ目を入れた桃を両手でねじって2つに切り離す) が、

まったくうまくできません。

実が固すぎて種と実を引き離すことができないのです。

あの正統なむき方は、どうやら熟した桃でしか通用しない方法だったようです。

無理にやろうとすると桃を持つ手に相当の力を加えなければならず、

桃を切り離す前に桃の実がつぶれてしまうのです。

あきらめてフツーのやり方で、まずは皮を剝き、種を避けるようにして実を切り落とし食べてみると、

当初の印象ほど実が固いわけではないので、そこそこ美味しく食べることはできますが、

しかし、明らかに糖度が例年よりも低いように思います。

私が糖質制限ダイエットを始めたことを 「福島フルーツ研究会」 の人がブログで読んで、

糖質オフの桃を選んでくれたのでしょうか?

いやいやそんなことはありえません。

やはり今年の天候のせいでしょう。

福島は8月に入ってやっと暑くなってきましたが、

7月のあいだは本当にもう今年は梅雨明けもせず夏も来ないんじゃないかと心配するくらい、

ずーっと涼しい日が続いておりました。

雨も多かったし、「千年に一度の猛暑」 なんていう触れ込みを感じさせないほど、

まったく夏らしからぬ夏を過ごさざるをえませんでした。

たぶん一番大事な時期に気温が上がらなかったのが桃の生育に影響したのでしょう。

残念ではありますが、自然の産物なんですからしかたありません。

こういう年もあります。

ワイン同様、その年その年の自然の恵みの味わいを満喫することにしましょう。

今年の桃は 「桃のパスタ」 なんかにしてもいいかもしれません。

あ、いや、ダメだ。

桃もパスタも糖質の塊じゃないか。

今年は思いっきり桃を食べられないからちょうどよかったのかもしれないな。

来年の今ごろは充分にダイエットの成果が出て、

今ほど厳しい糖質制限をしなくてもよくなっていますように。

そして、美味しい桃がたくさん取れますように。