がん(骨肉腫)闘病記

抗がん剤治療、放射線治療、人工関節置換手術、MRSA感染、身体障害者となっての生活の記録を残します。

本当に「推定無罪」か?

2008年04月06日 | Weblog
2008年04月06日 12時16分記載

毎週日曜10時から、テレビ朝日系列でサンデープロジェクト(参照URL http://www.tv-asahi.co.jp/sunpro/ )が放送されており、その中で「言論は大丈夫か」という特集がシリーズで組まれている。

今日はその10回目ということで「推定無罪」が扱われていた。

番組をご覧になられた方は認識してもらえたかと思うが、日本では有罪が推定されている。直ちに是正が必要な、憂うべき事態である。

推定有罪で判決を下している裁判官に問題があることは論を俟たないが、それを支えてしまっているマスメディアの在り方、国民の権力機関への意識にも問題があると思う。



独自の調査報道を行う能力に乏しいマスメディアの人間は、各権力機関に記者クラブを置かせてもらって、各権力機関から有難く情報のおこぼれを頂戴し、それを垂れ流している。勢い、各権力機関の持って行きたい方向に世論は誘導される。

自ら革命を成し遂げ民主主義を勝ち取ったわけではない我が国国民は、権力機関を疑うことを余り知らない。そのため、権力機関の行うことを、各権力機関の情報のおこぼれを頂戴し、それを垂れ流しているマスメディアの報じることを信じがちである。

しかし、それらが信用ならないことは、年金問題や道路特定財源にまつわる不適切な支出、刑事事件に関する有罪推定報道を見れば明らかである。



「言論は大丈夫か」という特集をメインで担当しているのは大谷昭宏氏というフリーのジャーナリストだが、我々国民としては、大谷氏のようなフリーのジャーナリストや記者クラブに加盟していない報道機関、権力機関と癒着していない学者等の意見を参考にしながら、「本当のことは何なのか?」ということを自分の頭で考えていくしかないだろう。そうすることによってのみ、社会をおかしな方向へ導くことを阻止できるのではないかと思う。



記者クラブ加盟の報道機関を盲目的に信用するなどということは努々なさらぬように。



P.S.掲題記載の問題については、その後編が来週のサンデープロジェクトで放送されるようなので、ご覧になってはいかがだろう。