湯の字にっき

日々の日記をつらつらと綴っております

さよなら、会議。

2013-01-16 | 畑中さんのこと。
不毛会議、千秋楽を迎えてしまいましたね。
短い期間でしたが、めいっぱい楽しませて頂きました。
お疲れ様でございます。

そんな私の楽は、東京が大雪に見舞われた1/14(月)でした。
前方上手で観劇。

ちょっと呂律が怪しい感じのする雰囲気だったりもしたので
さすがに連続公演は大変なのかなと思ったり
あとは、自分が今まで後方で見ることが多かったので視点が変わったせいが、
いろいろ発見があって、逆に気が散ってしまったり、
さらに連続出歩きの疲れだったりで、集中力を欠く観劇になってしまって
かなり、自分的に敗北感。それなのに、この充足感はなんだろう。
一日たってもいろいろ思い出していたりしました。

見えなかった表情が見えたり、特に徳川さん。
逆に見えてた表情が人で被って見えなかったり、主に畑中さん
畑中さんが舞台上にいるとどうしても目が追ってしまうので
隠れると他の人見たり、またいろいろ気づいたり。
そんな感じでした。

畑中さんの演じる山本で一番好きだったシーンは、たぶん
「反対」と手を上げるところ。
あの言い出す前の躊躇いと、決意する間合いと緊張した表情がとても好きでした。
それから、明らかに嘘ついてる背中も好きだったな。

徳川さんがたくさん話してる間に額の汗を拭うのを見て
あ、休んでる? とこっそりチェックもしたりして。

ラブレターの後の倒れてる時の乙女座り(見る角度によると思う)も
かわいいぞとか思ったりして。
ラブレター徳川さんが鬼頭から取り上げるとき、
あ、破れてると思ったら。徳川さんから山本に返す時に
すまん、やぶれた。って言ってたのがよかったり。
徳川さんの人よいなー。

ラストの倒れる形は毎回似たような雰囲気で倒れてて
うまくきれいに倒れるなあと感心していたりしました。
近くで見ると呼吸の上下見えるみたいですが、
私はわりかし遠くからばっかりだったのもあって
倒れた直後は止まって見えました。
そして荒畑中尉が立ち去ったあと、大きくうねるように腹が動いて起き上がるというのがすごいと。

上手から見るラストも好きだったけど
下手前方から見た、ラストの照明は忘れがたい美しさだった。
でも桜は後方正面だったかな。
今回結構いろんな位置で見たけど、下手ブロック座れなかったのでちょっと残念。
一番後ろの正面と、センターブロック下手よりが好きだったかな。
CよりD、E列の方が見易い気がする。
GHは最初遠いかなと思うのだけど、
芝居が進むにつれ、舞台との距離が近く感じた。
あと、座り切ってしまえば問題ないけど通路の狭さは遅刻の人がいると辛い。
自分が端っこの席でセンターよりの人がまだ来てない時はちょっとどきどきした。
なにせ、立たないと入れないよっていう狭さだったから。前後の椅子の間隔。
椅子はふかふかで座り心地は良かったですけど。
初めての会場でした。シブゲキ!

初めてといえば、畑中さん以外の方初めて見る方ばっかりで
なかなかに新鮮でございました。

荒畑中尉を演じられた渡辺さんの大きさはやはりすごいなと。
顔ちっちぇーし。整ってるし、かっこいいし。
声もいいしさー。
あの役は大変だったろうなぁ。地獄からあと特に。
這いつくばって台詞言うとこ、
あそこで生きていた頃の荒畑中尉の面影、払拭されちゃうわけでさ。
とうか、観客側はここの印象が強くて、
それまでに語られる荒畑中尉が偶像にしか思えないというのはあるけどね。
49日間。どこでなにしてたんだろーとか、突っ込んじゃいけないのかしら。
どの回か忘れたけど、ラストの乱闘で止めに来た隊員を
なぎ払うとこで「上官に逆らうな」って言ってたのが聞こえた時があって
かっけーなと思ったりもした。
この人ので一番印象的なのは「お前のせいだ」のとこかな。
日によって怖いと思う度合いとか、表情の揺らめきが違うのでドキドキして見てた。

新村が山本さんでなく、龍之介さんと呼ぶ理由。
この人なりの処世術なのかな? 
鬼頭さんを信頼している風に見せて、いろいろ相談したりしながら
龍之介さんと名を呼び、山本にはなついているように見せて
名を呼ぶことで鬼頭より下に見てる風に見せかけてる計算というか。
何かとぶつかりがちな鬼頭と山本の合間に入っているような気がしたので
この隊のアイドルっぽいなあと思っていた訳なんだけども
表情豊かで、みんなにかわいがられている感じ。ま、本命は徳川さんなわけで。
常に徳川さんを越えることを目標としているのがこの人にとっての戦争なのかしらね。
このひょろっこい人が荒畑中尉のしごきに耐えられたのかと言うと
なんかこう、うまいこと演技してすり抜けたのではなかろうかと勘ぐってしまったり。
ラストの方で僕の作戦を言い出す辺り、
かつて上官であった人の横を通り過ぎる時の、この人をいないもの、
として扱うような表情。合わせない視線。
拒否のない拒絶というのが、とても残酷なシーンだなぁと。

新村の徳川さんに対する「上書き」という言葉と
荒畑中尉の「肯定されなかった」という言葉が印象的で
不思議だった。
拒否じゃないんだね、どちらも。
自分をなかったものとされてしまう悲しみ。
否定もされない苦しみ。

戦争映画でありがちな「お前だけは生きろ」の台詞が
やけに響いたのはオラキオさんが迷いながらも、ちゃんと生きてる人に見えたからかな。
頼りない、怖がりの臨時の隊長さん。山本を生かそうとしてくれてありがとう。

まとまりもなくつらつらと書いちゃったけど。
見て、面白くて、通って、そして終わってしまうお芝居は特に
このまま帰りにDVD買って帰れたらいいのにと思う。
生で見るのには叶わないけど、それでもそう思う。

最初に雨に濡れて入ってくる畑中さんの軍服ってちょっと濡らしてあったのかな。
ボタンの開き具合から、ブーツのヒモの結び方とかいろいろ気になる
軍服姿の「不毛会議」でした。
映画も気になるので見に行けたらいいな。

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