これはちょっとこむつかしい本です。武田邦彦独特の比較になれていないと論理がすっと中に入ってきにくい。毎日あたらしい種が増えているから、絶滅種があっても仕方がない。それが生命の進化の過程なんだということをまず素直に受け入れることからこの本は読み解いていかなければなりません。それは、まったく正しいことなんですが、われわれの眼には、世間の常識というウソにまみれているので、正しい判断が出来にくくなっているらしい。そういえば、今回の原発でも、本当のことと、我慢しなければいけないことというか受け入れなければいけない現象との区別が一般人にはつきにくいことがいっぱいあります。本書には、原子力保安院はなぜ一言も謝らないのか。保安院はまったく責任のないようなコメントを連発しているが本当に責任はないのか。とか、トキを保護は本当に必要なのかとか。政府やメディアの言っていることを少し間をおいて判断することを教えていただけます。
このところ本を読むのが楽しくなっています。
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