修一のよもやまばなし

高槻ライオンズクラブの元会長で元335B6R1ZCP(2009ー2010)中川修一が毎日のできごとと思いを綴るブログ

「大塚切れから100年」の講演を聞いて提言

2017-11-27 23:52:37 | Weblog
提言、「大塚切れから100年」で市長の講演を聞かせていただいて、芥川はいまだに氾濫可能性の非常に高い河川であることが分かりました。淀川の安全性は、瀬田の洗堰の整備、桂川水系のダムの整備、木津川水系のダムの整備等で安全性は高まりました。しかし、現状でも淀川が12000m3/秒の水が流れるとき、淀川の水位は高まるので、芥川の排水能力は悪くなってしまい、ひいては、芥川に越水が起こり破堤の危険性が高まります。それではどこが一番危ないかというと、過去に破堤したところとなります。淀川の水位が高くなることによって相対的に芥川の水位が低くなって、逆流してくる可能性があります。そうなると最後は津之江公園のダム効果がどこまで持つかとなります。その時は芥川も1500m3/秒くらいの水が流れ込んでいるはずなので、如是川と合わせて、2000m3/秒のダム効果が必要になります。津之江公園が500mx500mx高さ5mとして1250000m3のダム効果ですので、逆流が始まれば15分で満水になります。すると芥川大橋のあたりで越流が起こり、破堤が始まります。安威川ダムが完成すれば、安威川水系で余裕が生まれますので、淀川から神崎川へ放水ができると思いますが限界があります。この状況を時間的に余力を持たせるためには、芥川上流からの水をコントロールするしかありません。芥川にもダムが必要という結論になります。原から樫田にかけての渓谷に安威川ダムの3分の一ぐらいのダムを作れば、4000万m3くらいの保水力があれば大丈夫だと思います。そうすれば環境的には常時2m3/秒から5m3/秒の水量が芥川に流れることになり、農業用水はもちろん河川環境はグッと改善されることになります。

防災は費用対効果の結果です。一度氾濫すれば大きな損害が出ますが、それを防ぐために先行して投資することは有効な保険効果が出ます。芥川にダムを作りましょう。

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治水の実践は政治力、 (角 芳春)
2017-11-29 15:16:11
その昔、唐崎から三島江、柱本にかけての淀川右岸大築提が行われました。集落や学校、役場も移転しての大築提を成し遂げられたのは、当時代議士だった高碕達之助翁のお陰です。

治水の実践は卓越した政治力です。
政治不在の提言は、絵に描いた餅にすぎません。
政治は大切です。
真の政治家が必要です。
治水を、とりとめない思想や利己主張の道具にする政治家を見極めて、高槻市で真の政治家を育てましよう。
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女瀬川溢水から堤防破断ヘリコプター (堀江静三)
2018-08-16 19:47:29
最近の異常な気象状況は各地に想定外の悲惨な災害を引き起こしています。線状降雨帯が停滞すると女瀬川は最も危険な川です。せっかく遊水機能を持たせている津之江公園に山を作造して遊水地としての面積を狭くしています。水位上昇から溢水、堤防破断を防ぐため、山の土を池に戻し、面積を広げるべきです。(女瀬川守る会)
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