まりの膠原病、全身性エリテマトーデス、SLE日記

日焼け後の発疹、全身がだるい、蝶形紅斑、免疫異常、
関節痛、ループス腎炎、補体数値低下、抗DNA抗体数値上昇。

1・12(土) 曇 淵蓋蘇文(ヨンゲソムン) 第12話-5

2013-01-12 09:24:37 | Weblog


第12話 身分の差

ヨン・ゲソムンは、新羅のキム・ソヒョンの家で下男として育てられていた。

才能をみいだされ、花郎(ファラン)の修練場で郎徒(ナンド)として修練をゆるされた。

この時代は身分制度が厳しく、身分の差を思い知らされる。


花郎の修練場の終了の日の夜宴の会場。

この日ばかりは、恋を育むことを許された日。

フムスン:私の面目をつぶすとはなんて奴だ。
     私に才能がないと侮辱した
     花郎は助けなど必要としないのだ。
     かばうのは侮辱も同然。

ゲソムン:仕方なかったのです。
     個人より組織の力を試されていました。

フムスン:身分を忘れたか

ゲソムン:そんなことはありません。旦那様やフムスン様たちのご恩は決して忘れません。

フムスン:分かっていながら私に恥じをかかせたのか
     その口でちゃんと言え、お前の本分は何だ?

ゲソムン:フムスン様一家の下僕です。
     私は自分で起き上がれた。ダメなら死ぬまでだ。
     花郎は敵陣で死ねれば本望だ。
     それなのにお前のせいで恥をかいたではないか。

ボヒ:ゲソムンは兄上を助けようとしたのです。褒めるのがすじでは。
   彼は平民ですから郎徒になれました。
   ユシン兄上と父上にしかられたいのですか

ゲソムン:フムスン様が怒るのは当然です。誰よりも勇ましい方ですから。
     私の世話になるなんて耐えられないはずです。

ホビ:これを開けてみて、
   私が2ヶ月かけて縫い上げたの。着てみて。後ろを向くから早く着替えて。

ゲソムン:いけません。私のようなものが。お嬢様が縫ったものを頂くなんて。

ホビ:郎頭別将(ナンドウピョルヤン)になって、私も誇らしく思っている。

ゲソムン:とても信じられません。お嬢様が私のために

ホビ:いいから丈が合うか着てみせて

ゲソムン:本当にくださるのですか。
     私は下男です。お嬢様の作ったものは着られません。

ホビ:ゲソムンは下男じやない。父上もちゃんと認めていらっしゃる。

ゲソムン:お嬢様(アガシイ)


(こちらは、キム・ユシンとチョングアンニョのカップル)

チョングアンニョ:
     明け方に起きてここで祈祷をするんです。
     私は実の親も兄弟も知らないのです。
     7才でここにきて、12才の時に天官Uチョングアン)になったのです。
     そしてミシル宮主の養女になりました。

ユシン:宮主は国の要人です。
    大変尊敬されているとか。

チョングアンニョ:私を王宮で暮らせるようにしてくださると。

ユシン:これは御神酒ではありませんか。

チョングアンニョ:一度捧げたらもう二度と使えないのでこっそりと頂くんです。

ユシン:私は今困惑しています。あなたと一緒にいることが

チョングアンニョ:
    修練場でお姿を拝見して、大花郎を慕うことが運命だと感じました。

    いつかきっとよい方に巡り会えると思っていました。
    そこに大花郎が風のように現れて私は心を奪われたのです。
    また会えますか?

ユシン:私も心を奪われた。また会いたい。
    夢を見ているみたいだ。
    こんな美しい女性と酒を飲むなんて。

チョングアンニョ:
    母から大花郎のことを聞いていました。
    皇太后のお孫さまだと。
    だから近づかないように言われたのです。
    それでもまた会いたい。

ユシン:きっとそうしよう。


ミシル:大花郎ではないか
    この子は神宮の祭事を執り行うのだ。
    まさか神に仕える娘を誘惑しているのか?
    花の中には触れてはならないものがある。
    もし、また近づけば不幸がおきるであろう。
    皇太后にも怒られるぞ。


(こちらは、ゲソムンとボヒのカップル)

ボヒ:よくにあっているわ。

ゲソムン:こんな贈り物を頂けるとは夢にも思っていませんでした。

ボヒ:始めてうちの来た時から分かっていたわ。
   ゲソムンは卑しい身分ではないと。
   今の境遇は何か理由があってのことでしょう。

ゲソムン:お嬢様は一度も私をさげすみませんでした。

ボヒ:父上もね。何かを見いだしたから郎徒にしたのよ

ボヒ:母上は王女だった。
   骨品(コルプム)でも最高位の聖骨あ8ソンゴル)よ
   父上とはこの夜宴で知り合ったのよ。
   父上は真骨(チンゴル)の中でも一番身分が低かった
   二人は天と地ほど身分が違ったの
   でも母上は父上のために王宮を逃げ出した
   すごいでしょ
☆骨品(コルプム):新羅の身分階級制度
☆真骨(チンゴル):片親が王族でない貴族

ゲソムン:まるで夢物語を聞いているようです。

ボヒ:これは本当の話よ。だから私は母上に言おうと思っているの
   ゲソムンとの愛を認めてほしいと。
   母上だって夜逃げしました。
   反対されたら駆け落ちしましょう。

ゲソムン:ごじょうだんが過ぎます。これ以上聞いていられません。

ボヒ:この夜宴は愛し合うための宴だと聞いたわ
   私があなたを好きだとしっているでしょう。

ゲソムン:私のようなものでは。

ボヒ:私は本心を伝えているのよ。
   ほんとうのことを言って
   嫌いならあきらめるわ

ゲソムン:天女みたいなお嬢様を嫌う男がどこにいますか

ボヒ:あなたの気持ちが分かって嬉しい。機を見て話してみる。

ユシン:ホビも愛を告げる花郎を見つけたか?
    私は天女のような女性に出会ったぞ。
    遊女もいるから探しに行ってみろ

ホビの母:新しい着物ね。

ひょっとして姉さんが縫ったの?

ユシン:昇進したなら新しい着物が必要だ。よく似合っている
    さあ、行こう父上が帰る頃だ。

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