まりの膠原病、全身性エリテマトーデス、SLE日記

日焼け後の発疹、全身がだるい、蝶形紅斑、免疫異常、
関節痛、ループス腎炎、補体数値低下、抗DNA抗体数値上昇。

1・3(木) 晴 淵蓋蘇文(ヨンゲソムン) 第10話

2013-01-03 22:22:19 | Weblog


三国流転 立志編 vol5 第10話 薄明作戦


薄明作戦。

日没後の午後6時頃から30分間だけ、東の空が何も見えなくなる時間帯がある。

随軍の侵攻してくる山東半島の廟島(ミョド)列島から遼東半島は東北に位置する。

随軍の鶴羽陣形を密集隊形にさせて、火攻めで敵船を燃やす作戦。

随軍の進軍を遅らせるために、午後3時から約2時間(1時辰)コ将軍が第一陣の囮となり玉砕する。

続いて第二陣は、午後5時頃からオンダル将軍が囮となり、随軍の侵攻を止める作戦。

そして、午後6時頃に、高句麗の水軍本隊が、随軍の本隊を攻撃する。

薄明作戦を成功させてもなお、随軍と高句麗の艦船は同程度の数で互角である。

恐るべし、ヨン・テジョ大莫離支(テマンニジ)。

7月終わりに、風を起こすと予言し、祈祷を行う。

高句麗水軍と随水軍の決戦の日は8月1日。

突如、突風が吹き、海は荒れ、海流は逆流して、空は曇り土砂降りの雨になる。

高句麗の水軍は、遼東半島の岸に非難し、難を逃れたが、

随水軍は、なすすべもなく波の飲み込まれてしまう。


ムン・ダル将軍:
   今、何時になった?
部下:未の刻を過ぎ坤(ひつじさる)の刻になる頃です。(午後3時頃)
ムン・ダル将軍:
   天候に恵まれた。海に身を捧げるには絶好の日和だ。
   1時辰耐えて、敵の中心をかき乱す。(1時辰:2時間)
   この命を懸けて任務を遂行いたします。

   あとに続くコ・スン将軍も任務を全うできる。
   長蛇の列を作れ。長蛇の陣:一列に長く並ぶ陣

コ・スン将軍:
   ムン・ダル将軍の艦隊が勇ましく進んでいる。
   我らは共にあの世へ行く覚悟だ。
   このまま気を抜かずに先頭に続け。
   今日が最後の日だ。最後の戦いを華々しく飾ろう。
   随の奴らめ、今日こそは高句麗水軍の真の力を思い知らせてやろう。

コ・ゴンム殿下:
   今頃、我が軍の突撃艦隊が敵の艦隊に接近しているな。
   晦日は5日後だ。敵の戦力を半分そいだとしても、まだ我が軍の戦力は劣る。
   先の見えぬ戦いだ、焦りを覚える。

ヨン・テス軍師:
   薄明(パンミョン)作戦の準備が着々と進んでいます。(薄明:日没後、薄明るい時間帯)
   我が国の開戦史、最大の火力戦になるかと。
   全戦艦にセネを装備し、火矢を使用するよう命令を下しました。(セネ:長距離攻撃用の武器)
   今日の夕方は、生涯、忘れられぬ戦いになることでしょう。

コ・ゴンム殿下:
   卑沙城(ピサソン)に伝令は送ったか。(卑沙城:遼東半島最南端の要塞)
   万が一失敗に備え、卑沙城も態勢を整えねば

卑沙城(ピサソン)城主:
   敵が上陸すると?一体どういうことだ。
部下:苦し紛れの作戦なのです。
   コゴンム様の作戦と一体どんな作戦なのだろうか?
   水軍は三重の防御線を張っていますが、敵が上陸したときに備え、態勢を整えよとのお達しです。

卑沙城(ピサソン)城主:
   我が軍の水軍が劣勢なのは分かっていたことだ。
   こちらは気にせず作戦を進めるよう伝えよ。
   万が一、敵が上陸するようなら我々が皆殺しにする。ご安心くださいとな。
   我が軍の水軍は排水の陣だ。全軍に警戒を強化させよ。


随軍の艦隊。

部下:敵の艦隊です。

チュラフ総菅:
   どうせ、ろくな作戦もなかろう。
   防御線を張っていても結局逃げ出す。今度こそは思い知らせてやるぞ。
   全艦隊、戦闘態勢を整えよ。
   陣形を整え展開しろ。鶴翼(かくよく)の陣だ。(鶴が翼を広げた形の陣)


高句麗水軍 第1陣 ムン・ダル軍

奴らは盗賊だ。
皆のもの、とくと見よ。
我らとともに、あの世に連れて行こう
ひとりも逃がすな
各自任務を成し遂げろ
我らはここで死ぬのだ。

衛角船よ。(船首に突起のついた軍艦)
前進。全速力で進め。
衝突するぞ。
後方の戦艦は砲車で火攻めにするのだ。
弓兵は火矢を放て。
早衣は接近戦に備えよ。

高句麗の歴史に我らの勇姿を刻むのだ

あの世で待っていてくれ。見事だった。よく戦ってくれた。
あの世で再会しよう。
誇り高い高句麗の戦士たちよ。よく聞け。
偉大なる蚩尤(チュウ)天王が我らを見守っておられる
その身を捧げよ。
命が燃え尽きるまで進軍するのだ。


随軍の艦隊。

チュラフ総菅:

   あのような戦法で挑むとは。
   我らは鶴翼の陣だぞ。
   中央に突入すれば餌食になるのに正気ではないな。
   将帥は誰だ。(ムンダル将軍です。)愚かなやつだ。
   敵艦を包囲し敵艦をすべて海に葬れ

部下:明らかに我が軍が有利なのに、敵艦はどの船も後退しません。

   総菅、敵に攻め入られ、我が軍の中央が崩れています。

総菅:あいつらは人間ではないな。まるで地獄から来た鬼だ。

部下:あれが噂に聞く早衣です。

そぶとい高句麗軍を撃滅いたしました。
一隻も逃がしませんでした。
何を言うか。敵は逃げるつもりなどなかった。
炎に包まれても船首の向きを変えなかった。
奴らは人間とは思えない。
我が軍が撃滅したのは敵艦ほんの一部だ。
まだ、後続の戦艦が見えん。
敵の戦略は何なのだ。
敵の戦いかたは無謀としか思えません。ピサゾンを死守するための苦肉の策では?
中央が突破されれば鶴翼の陣も無意味だ。
防御を固めピサソンを目指す。

高句麗の後続軍です。
また、長蛇の陣を敷いています。
やつらも死を覚悟しています。まったく理解できん。
死ぬと分かっていてなぜ戦う。

陣形を変える時間はない、鶴翼の陣形で行く。
卑沙城の防御だけが目的ではないな
コゴンムの主力艦隊はどこにいる?
とにかく今は、敵を撃退しろ
一人残らず海へ沈めるのだ。
鶴翼の陣を強化するのだ。

陣形を崩さず迎え撃て
一気に包囲するのだ。

敵の主力艦から攻撃せよ。
こいつらも死を恐れていない

どうなっているのだ。敵は見えないのに、火は飛んでくるが敵艦は一体どこにいる?
しんじられん、こんなことがあるのか
敵艦はどこだ。


高句麗水軍 第2陣 コ・スン軍

ムン将軍、死闘を繰り広げたことだろう。
もう少し待っていてくれ、すぐに行く。
敵が接近している攻撃の準備をせよ。
いよいよ我らの番だ。
覚悟はできているか。

石砲の向きを変えよ。石砲で敵の主力艦を攻撃だ。

攻撃を続けろ、手を緩めるな

船首の向きを変えろ、時がきたのだ。
敵の艦隊をゴンム様の所へ引き寄せろ

薄明だ。(パンミョンだ)
ついに薄明がきたぞ。


高句麗水軍 第3陣 コゴンム軍

今何時だ?
間もなく庚(かのえ)の刻です。(午後4時頃)
ムンダル将軍がそろそろ任務を終える頃だ。
後続のコスン将軍が戦い始めるでしょう。

そろそろ終わる頃だ。
今は何時だ?
酉の刻になります。(酉の刻:午後6時頃)
この本隊も戦闘準備をする時刻です。
そうだな(クレアゲッチあ9
コスン将軍はどうなったか

今のところ作戦どおりに事が進んでいるはずだ。
そうでなければ、敵はとっくに我らの前に姿を現している
晦日は4日後たったな。
4日後にはこの苦しい戦いに奇跡が起こるらしい。
4日も耐えられるか。

戻ってきたのは誰の船だ?
コスン将軍の船です。
生きていたのか。救援船を送れ

日没の時刻です。
薄明が近づいています。時間がありません。

殿下がおっしゃったとおりだ。
こんなに近くにいながら、敵は攻撃態勢に入っていません。
これが薄明なのですね。
そうだ。(グラッタネ)
このときのために大勢が犠牲になった。
チュラフからはわが艦隊が見えていない。
いよいよ攻撃の時だ。
この現象が有効なのはわずか1食頃(しょっけい)約30分。
確かに短いが敵を撃破するのは十分だ。
よし、射的距離に入ったぞ。
今こそ攻撃命令を下せ。

全艦攻撃開始。
片っ端から攻撃知るのだ。

敵艦が後退しはじめました。
一隻でも多く破壊せよ。
追撃命令だ。
直ちに追撃し火攻めにするのだ。

よく戻ってきたな。コスン将軍。
恥ずかしながら、戻ってきました。死ねませんでした。
なにを言うのだ。逃げたわけではなかろう。
我らの作戦は成功だ。
敵艦の半数を破壊し撃退した。
そなたがもたらしたすばらしき戦功だ。
わが軍の大勝利です。

今日は波が穏やかだ。
絶好の戦日和だな。
敵の総戦力に臨むため一字の陣で押し寄せてきます。
接近するのはいつだ。
半時辰後には顔を合わせるでしょう。(約1時間)
それにしても戦闘にはもってこいのいい天気だ。
こんな天気は久しぶりだ。空が鏡のようだ。
今日の日付は?
8月1日です。
マン二ジが言っていた7月をとうとうに過ぎた。
天下のコゴンムが風を期待していたのだ。
晴天下の雷ならまだしも、8月に強風が吹くはずもない。
南に流れる海流が逆流などするのもか
転変地異でも起こらぬ限り、そんなことはありえないのだ。
---
その時
黒雲が沸き起こり、
雷の稲妻が轟き、
風が逆流し、
海流が逆に流れだした。
海は荒れ始め、高波が荒れ狂い。


---
ヨンテジョの言葉どおり神風が吹き荒れたのだ。
二国の激戦地となった黄海では、その時期に風が吹くことは滅多にない。
しかし、強風が吹いた。
それにより髄の戦艦の多くが海に沈んだのだ。
---


高句麗 平壌城 王宮

我が弟 ゴンムが、随と戦っているそうだな。
我が軍の戦力は敵の4分の1以下だ。
陸戦ならば援軍を送るのだが。そうもいかない。なんともはがゆい。


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