おはようございます。
MOA美術館のリニューアルオープン記念展として所蔵名品の展示のほか、杉本博司展が開催されている。杉本は、今回の改修工事で、展示スペースの設計も担当している。2015年に、尾形光琳300年忌記念特別展/光琳アート/光琳と現代美術という、近来にない素晴らしい展覧会が開催されたが、ここでも、”月下紅白梅図”と”華厳滝図”を出展している。
本展にも、その月下紅白梅図が展示されているので、まず、それから、入ろうと思う。
光琳の紅白梅図屏風を撮影し、プラチナ・パラディウム・プリントという技法で印刷、黒はあくまでも黒く、また、諧調表現を駆使し制作。まるで、月光に当たる紅白梅のように仕上げた。
二作目は、映像作品の加速する仏。京都の三十三間堂の一千一体の十一面観音が、朝日を浴びて光り輝く瞬間を撮影し、それらの映像をループ化して、5分間で百万体の仏さまをみられるよう動画化した。ぼくも5分間、佇んで、不思議な感覚に浸った。
さらに、代表作”海景”シリーズの中から、熱海の海を撮影した海景-ATAMI。
1997年の正月、漁船もいなくなった熱海の海と日の出を撮る。意識的に、カメラの焦点を無限点の倍の位置に置く。月日は百代の過客、百代も前の先祖たちがみていた朝日を今、こうしてみているのだという感慨につつみ込まれたという。
海にうつる太陽光の帯
雲の切れ目から太陽の光線が射している、薄明光線。
素晴らしい杉本博司展であった。
。。。。。
その日の朝、ぼくもホテルのベランダから、熱海の海の、日の出と月の出をみていた。マイ海景/ATAMI(笑)。
春一番の日。明け方も水平線には雲の帯が。月の出も少し遅れて、雲の上に現れたが一瞬で、また雲の中へ。半月に近くなっていたが、まるでお椀のような向きで東の空に昇ってくる。色はピンク色。いつか由比ヶ浜で、ピンク色のすばらしい満月の月の出をみたことがある。
また、雲間に現れたときは、傾いていて、色も消えていた。
そのあと出てきた朝日も雲の帯に遮られてしまった。
薄明光線のみ。
水平線に光りの帯。
海面に光りの帯
それでは、みなさん、今日も一日、午後からの大風に気を付けて、お元気で!
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