おはようございます。
小原古邨の名をはじめて知ったのは、昨秋の茅ヶ崎美術館の展覧会のとき。新鮮な花鳥画にすっかり魅せられ、前後期、合わせて3度ほど通った。ブログ記事も三回連載プラス補選(笑)と何度も書いた。ほとんど無名のこの版画家の展覧会はもう見られないだろうと思っていたら、なんと版画美術館の殿堂、太田記念美術館でも開催することになった。これで、小原古邨も一気にメジャーになるかもしれない。
先日、新宿御苑の寒桜を見に行ったときに、太田記念美術館に寄った。いつもより、混雑していたのにはびっくり。古邨人気上昇中といったところか。茅ヶ崎では、世界初公開で、原安三郎コレクションがなんと230点という豪華な展示だったが、原宿では、東京初公開、前後期合わせて150点とやや小振りの展示だ。ただ、照明の関係で、こちらの方がきれいに見える。
小原古邨(1877-1945)は金沢市に生まれ、日本画家・鈴木華邨に師事。明治末期には版元・大黒屋から花鳥画を刊行し、海外への輸出を念頭に置いた版下絵の制作で高い人気を得た。海外向けということで、海外ではよく知られていたが、国内では知る人ぞ知るということになったようだ。
展示品は茅ヶ崎のものとは異なるとしているが、画題は同じなので、ほとんど茅ヶ崎で見ている感じ。ここでは、ちらしに載せられている作品のみを掲載しておこう。茅ヶ崎では撮影可能なので、ぼくのブログ記事にたくさん載せていますので、どうぞご覧ください。
月に木菟
猫と提灯
月夜の烏
紫陽花に蜂
蓮に雀
鵞鳥
ちらしに採用された”踊る狐”。これは茅ヶ崎で撮ったもの。
本展は、東京都で初めて開催される、小原古邨の全貌を紹介した展覧会となります。明治末から大正にかけて、松木平吉の元から刊行された古邨落款の木版画や、昭和前半に、渡邊庄三郎の元から刊行された祥邨落款の新版画を展示。さらに、制作工程が分かる、肉筆の下絵や試し摺りも合わせて紹介します。展示点数は、前期と後期を合計して約150点です(前期と後期で全点展示替え)。なお、茅ヶ崎市美術館にて2018年9月9日~11月4日に開催された「小原古邨展 花と鳥のエデン」とは、出品作品が異なる別内容の展覧会となっています。(公式サイトより)
ぼくの好きな作品、寒い夜、鷹が雀をカイロ替わりに使い、朝、逃がす図、”鷹と温め鳥”は後期展示のようだ。また新宿御苑のハクモクレンが満開になるころに来てみよう。
それでは、みなさん、今日も一日、お元気で!
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