こんばんわ。
今日はコロナ外出自粛日だったので、遠出はせず、近所の散歩程度に留めた。でも、散歩道の桜が満開になっていたし、思わぬ発見もあって、結構、楽しめた。
思わぬ発見というのは、去年、植栽された桐ケ谷という品種の幼木が初めて花を咲かせたこと。カメラを向けているこの方のおかげ。見逃してしまいそうな幼木。
花は大きいが、恥ずかしそうに下を向いている。
下から見上げる。ほんのりピンクで上品な桜。
桐ケ谷は、別名、御車返し(京都・常照皇寺、上野・両大師)、八重一重咲き分け桜(鎌倉・極楽寺)とも言い、鎌倉桜の異名もある。昨春、数か所でこの桜を見て、品種名の由来について、以下のようなとりまとめをした。”御車返し”は、鎌倉材木座の桐ケ谷が原産地で、これがはじめ、北条時宗により(1251-1284)極楽寺に植えられ、その後、足利尊氏(1305-1358)が、この桐ヶ谷桜を京都御所の左近の桜として植えた(と伝えられている)。さらに、常照皇寺にも植栽され、これを後水尾天皇(1596ー1680)が見て、車返しをされた(これが御車返しの名の由来)。さらに、皇子が、両大師の長になられ、株分けをした。こんな、順序になるのだろうか。色加減、一重八重の付き加減がそれぞれ、若干違うが、代を重ね、それぞれの土地風土になじみ、変わっていったのでは(笑)
とにかく、桐ケ谷は鎌倉発祥の由緒ある品種なのである。それが、ここに植えられ、今年、初花を咲かせてくれた。あと10年もすれば、りっぱな桜木になることだろう。是非、見てみたいものだ。楽しみがまた増えた。
八重一重咲き分け桜なのだが、どこの桜も八重は少ない。もう一本、幼木が近くにあり、こちらの方が八重咲きになりそう。
以下、去年の写真ですが、それぞれの”桐ケ谷”をご覧下さい。今年もそれぞれ、是非、訪ねたいが、外出自粛が解かれるかどうかですね(笑)。
上野・両大師(御車返し)
大船フラワーセンター(桐ケ谷)
円覚寺(桐ケ谷)
極楽寺(八重一重咲き分け桜)
では、おやすみなさい。
いい夢を。
満開の桜道