おはようございます。
茅ヶ崎市美術館が開館20周年を記念して、「版の美」展シリーズが開催されているが、2回目は、花鳥画を得意とする小原古邨展。
小原古邨(1877-1945)は金沢市に生まれ、日本画家・鈴木華邨に師事。明治末期には版元・大黒屋から花鳥画を刊行し、海外への輸出を念頭に置いた版下絵の制作で高い人気を得たようだ。
茅ヶ崎美術館を含む高砂緑地は、明治時代には川上音二郎、貞奴夫妻の別荘地であったが、そのあとは実業家、原安三郎の別邸となった。今回の展示作品は、原安三郎コレクションであり、小原古邨の回顧展を開催するのに、これ以上の場所はない。なんと、世界初公開、前後期あわせて230点もの古邨作品が並ぶ。
写真撮影が可能なので、随分撮ってきた。お馴染みの花や鳥や動物がずらりと並び、楽しい展覧会であった。春夏秋冬、季節ごとに作品が仕分けられているので、まずは春と夏の作品を紹介しましょう。
春
土筆に猿の親子
桜吹雪に雀の親子
菜の花に揚羽蝶
桜に孔雀
みみずを取り合うひよこ
隈笹に茅潜(かやくぐり)
夏
百合に黒揚羽
雨中の秋海棠に鳥影
雨中の柳に小鷺
虹に松と大鷹
柳に翡翠
海上のかごめ
睡蓮に金魚
芭蕉の鶏の親子
(つづく)
それでは、みなさん、今日も一日、お元気で!