気ままに

大船での気ままな生活日誌

ノーベル文学賞にカズオ・イシグロさん

2017-10-05 22:29:05 | Weblog

こんばんわ。

ようやく、満月前夜のお月さまが雲間から顔を出したので、ベランダでお月見をしているときだった。家内がノーベル文学賞よ、と知らせてくれた。いよいよ村上春樹か、と室内に戻ると、ぼくには馴染みのないカズオ・イシグロさんだったのでびっくりし、また長崎生まれの日系人ということを知り、よろこんだ。科学三賞がだめだったあとだけによけいうれしかった。

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1954年、長崎で生まれ、5歳の時、海洋学者の父がイギリス政府に招かれたのを機に家族で渡英。ケント大卒業後、イースト・アングリア大大学院で批評家で作家のマルカム・ブラッドベリの指導を受け、小説を書き始めた。

主要作品:日の名残り、浮世の画家、わたしたちが孤児だったころ

受賞理由。力強い感情の小説は私たちが世界とつながっているという幻想に隠されている闇を明らかにした。

イシグロさんの言葉。人生は考えているより短いが、読者に何かをじっくり考えてもらいたい。

たしかに、人生は考えているより短い、と実感。一度、イシグロさんの本を読んで、じっくり考えてみたい。

石黒さん、おめでとうございました。お月さまもにっこり。

それでは、おやすみなさい。

いい夢を。

(今日、行ってきました。里山ガーデン)

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ベルギー奇想の系譜

2017-10-05 10:08:22 | Weblog

おはようございます。

渋谷のBUNKAMURAザ・ミュージアムの”ベルギー奇想の系譜”展を終了間際に見てきた。いくつか、印象に残った絵を記録しておこう。

本展では、15世紀から現在まで、500年に渡る”奇想の系譜”を以下の章立てで紹介している。

第1章 15-17世紀のフランドル美術
第2章 19世紀末から二十世紀初頭のベルギー象徴派、表現主義
第3章 20世紀のシュルレアリスムから現代まで

ぼくは、あまり、”奇想”を意識しないで、ただ、のんびりと眺めてきた。まず、紹介したいのは、やっぱり、本展の目玉展示、ボス工房の作品、トゥヌグダルスの幻視。アイルランドのトゥヌグダルス騎士が三日間、仮死状態に陥り、その間、守護天使に連れられて天国と地獄の世界を見てきたというもの。ここでは地獄の世界が描かれる。いろいろな罪を犯した男や女に、コワイ罰が加えられる。どうぞ、ご覧下さい。

ヒエロニムス・ボス工房 ”トゥヌグダルスの幻視” (1490―1500年頃)


それぞれの場面の図解 地獄における”七つの大罪”と対応する懲罰 

トゥヌグダルス(眠って、幻視している)と守護天使

貪欲 賭け事を表すサイコロに座る人物が槍に刺されたりしている、異形のお化けはラッパを吹いている。 

大食 大酒を飲まされる。これが罰か?喜ぶ人もいるかも(笑)。首を切断されている人も。

傲慢 死者の仮面を被った人物に鏡を見せられる女性

以上、恐い地獄絵だが、我が国の地獄絵に比べれれば、天と地、月とすっぽん、天国と地獄の差(笑)。

ピーテル・ブリューゲル(父)も”第二のボス”と讃えられたそうだ。聖アントニウスの誘惑、七つの大罪、七つの徳目シリーズなどが展示されている。これらの多くは神奈川近代美術館所蔵で、見たことがある。

ピーテル・ブリューゲル(父) 大食(1558年)

ピーテル・ブリューゲル(父)”聖アントニウスの誘惑”(1556)

ルーベンスも”奇想”といえばそうかなという版画(原画)が7点ほど。絵ハガキがなかったので絵は載せられません。

第2章 19世紀末から二十世紀初頭のベルギー象徴派、表現主義

ロップス、クノップフ、アンソールらが紹介される。知らない画家ばかりだったが、11点ほどのアンソール作品の明るい色彩が気に入った。姫路市立美術館はじめ日本の美術館所蔵が多い。旅先でも、みてみたいものだ。

 

ジェームズ・アンソール ”オルガンに向かうアンソール”(1933)

ジャン・デルヴィル ”レテ河の水を飲むダンテ”(1919)これも姫路市立美術館蔵。

フェルナン・クノップフ ”捧げもの”(1891)

第3章 20世紀のシュルレアリスムから現代まで
マグリットやデルヴォーらシュルレアリスムの芸術家、ヤン・ファーブルら現代作家らの作品が展示されている。 

マグリット ”大家族” (1963)

ポール・デルヴォー ”水のニンフ” (1937)

それでは、みなさん、今日も一日、お元気で!

 

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