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気ままに

大船での気ままな生活日誌

気ままな牛

2009-06-22 13:58:29 | Weblog
日曜日の朝、たまた観たあるテレビ番組。北海道のある酪農家の話でした。この人がえらい。すべて牛の気持ちになって飼育するということです。普通の酪農家ですと、少しでも働く時間を短縮するため、乳絞りの時間も決めていて、その時間になると、その部屋に牛を追いたて、強引に搾乳します。ところが、この酪農家は、牛が乳絞りしてほしいと、自発的に搾乳室に入ってくるまで、じっと待っているそうです。また牛がゆったりとした気分で睡眠できるように、それぞれの牛の寝相に合わせた砂のベットも毎日、つくってあげているそうです。

酪農家の仕事の時間は増えますが、そんなことはなんでもない、牛は家族みたいものだからと言って、にこにこしています。そのように、”気まま”に育ててやると、とてもおいしいお乳を生産してくれるそうです。普通は殺菌処理をしないと販売できないそうですが、ここのは、雑菌数が基準値以下で、生乳として販売可能で大変人気が出ているそうです。

この話を聞いて、ひとも同じだなと思いました。成果主義だ、合理主義だと、ここ10数年、騒ぎ続けて、結局、どうだったか。時間に追い立てられ、疲れた体にむちうって、いい仕事などできるわけありません。とくに科学者は”気ままな牛”でなければ、いい成果(乳)が出てくるわけありません。たまたま、去年、4人もノーベル賞受賞者がでましたが、みんな、自由気ままな時代に出た成果ばかりです。

もう少し貧乏になってもいいですから、もっと気ままな生活ができる時代に戻って欲しいと思います。
ぼくは、個人的には、もう戻っていますが。

この牛もみなに可愛がられていました。国府津の菅原神社のなで牛です。ただお乳は出しません。
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