気ままに

大船での気ままな生活日誌

土湯温泉と花見山

2007-04-26 10:00:01 | Weblog
翌日(22日)は、阿武隈川沿いを福島方面に向かいドライブしました。県境を越えると、急に、桃の栽培園が目立つようになり、あちらこちらで、今が盛りのピンクの桃の花をみることができます。天気はどんよりした曇り空でしたが、そこだけは、お日様が地上に舞降りたように、明るく輝いていました。先月、山梨県を訪れたときには、桃は咲き始めでしたので、まだまだという感じでした。考えてみると、こういう時期の桃園をみながらドライブしたことは初めてでした。

午後からパラパラ雨が降り始め、福島市内を抜けて、裏磐梯の方に入った頃には本降りになっていました。でも、車窓からみえる、道路沿いの、はんぱじゃない残雪には驚きました。この時期に、目の前で雪景色までみられるとは思いませんでした。毘沙門沼で降りたとき、母は雪をつかんで、まるめ、その感触を楽しんでいました。雨にけむる沼でしたが、すばらしい色でしたよ。奥の方がコバルトブルーで、手前がライトブルーとうっとりするような色合いでした。妹夫婦も、以前きたときは、こんなきれいな色ではなかったと言っていました。意外と雨の日の方が美しい姿をみせる、雨女の沼かもしれない(笑)と、思いました。

その夜は福島市内の土湯温泉の和風旅館に泊まりました。4~50代の(女性の歳はわからないです)美人女将が食事のとき、わざわざ来てくださり、いろいろ説明してくれました。旅館の下に温泉が湧いていて、その湯を直に使用しているのはここだけだということでした。今やっている朝ドラのような女将修行をしたのか聞こうと思いましたが(笑)、その機を逸しました。

温泉自慢の宿に泊まり、おいしいお酒とお料理、そしてカラオケと存分楽しみました。母は藤あや子、妹二人は、テレサテン、伊東ゆかり、義弟は北島三郎、私は裕次郎の「赤いハンカチ」と、サベージの「いつまでもいつまでも」等を歌いました。82才の母が一番、最近の歌をうたっていることに気づきました(汗&涙)。おわりに「北国の春」を皆で合唱し、〆ました。

翌朝(23日)、今度の旅行のメインにしていた花見山に向かいました。ここから車で30分ぐらいのところにあります。写真家の秋山庄太郎さんが「福島に桃源郷あり」と推奨して以来、全国的に有名になりました。私も数年前ぐらいに知り、是非一度はと思っていましたし、花好きの母も喜ぶだろうと思って選んだのでした。

もともと(現在も)ここは花の生産農家の山ですが、善意で、昭和34年から開放して下さり、我々を楽しませてくれているのです。ありがたいことです。いろいろな種類の花があり、どの時期でも楽しめるのですが、一番は桜と花モモが見頃のときだそうです。ポスターの写真もみなその頃のものです。

残念ながら、桜はほとんど終わっていました(1週間前が良かったようです)。ですから、あのポスターのような景観はみられませんでした。でも、十分楽しめましたよ。アップした写真は、花見山の小径で撮ったものですが、奥の赤い、花のようにみえるのが、春から赤い、モミジの芽吹きです、何ともいえず、秋の紅葉のような、いい色合いでした。レンギョウ、ユキヤナギ、山吹、チューリップなどは見頃でした。

花見山からシャトルバスの発着地までの道すがら、花見山周辺の山里ののどかな風景もとてもここちよく、おまけに吹く風も5月の風のようにさわやかで、まるで桃源郷をさまよっているような私たちでした。



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