気ままに

大船での気ままな生活日誌

六義園のしだれ桜

2007-03-27 21:30:19 | Weblog
今朝のネットの花見情報で、駒込の六義園のしだれ桜が見頃になったことを知りました。昨年も今頃でしたが、満開のしだれ桜の美しさに感激しました、今年も是非と思っていましたので、朝食を済ましてすぐ、ワイフと一緒に出掛けました。

10時頃でしたが、駒込駅側の門の前は、すでに花見客でごったがえしていました。そして、門の横の案内板には「枝垂れ桜満開」の文字が誇らしげに入っていました。

しだれ桜は、女王様のように燦然と輝いていました。思い切り大きく垂らした、しなやかな枝という枝に、ピンクの花を目いっぱいつけて、ゆうゆうと、辺りを見渡していました。人々は、近くに寄り、しだれ枝の花を間近にみて、触ったり、香りを嗅いだりしたり、また、遠くから、均整のとれた美しい晴れ姿をうっとり眺めたりしていました。

満開少し前といったところで、まさに見頃でした。しだれ桜は、この時期が一番です。なのに、「まだ早かったかしら」なんて、おばさんの声もきかれました。女王様の「何をみてんのよ~、おばかさんね~」の、女王ひばりさん口調のつぶやきが聞こえました。「三春の滝桜をみちゃうとね、感激がうすいね」のおじさんの声には、女王様は、「私は戦後生まれよ、あんな、1000年のうば桜と比べるあんたがおかしい~わ」と腹をたてていました。あまりに立派な木なので、何百年の樹齢かと思ってしまいますが、まだ5,60才だそうです。人間でいえば、団塊の世代ですね。そういえば、この女王様、ちょっと自己主張が強そうですね(笑)。でも、殆どの人は、女王様に賞賛と感嘆の声をあげていました。私も、もちろんそうですよ。こんな美しい、しだれ桜は首都圏では一番でしょう。

しだれ桜を離れて、紀州の風景を愛した柳沢吉保が、その地を模してつくったという、”大名庭園”の方に足を運びました。そして、ぼくは、あっと、驚きの声をあげたのでした。背丈が20メートルもあるかと思われような大木の枝という枝すべてに、びっしりと、白い花をつけているのが、池の左側の庭に見えたのです。近寄ると、その白い花は、なんと、こぶしの花でした。こんな大木の、それも満開の、こんな華やかな、こぶしの花を今まで見たことがありません。去年は気づかなかったが、と思っていましたら、ボランテイアガイドの方が、去年は花をほとんどつけなかったんですよね、と教えてくれました。

それにしてもすごい、主役のしだれ桜を食うくらいの迫力でした。たとえて言うと、先日観た「フラガール」の主役の松雪泰子さんに負けない存在感をみせていた助演の蒼井優(あおいゆう)ちゃんになるでしょうか。それで、このこぶしさんに、敬意をこめて、白井優(しろいゆう)ちゃんと名付けました。風に小枝がゆれて、本当にフラガールのようでした。

女王様のしだれ桜だけでなく、フラガールの白井優ちゃん・こぶしまで堪能でき、満足して、六義園を出ました。そして、次ぎの目的地、小石川植物園に向かったのでした。
・・・・・
家に帰って、7時のNHKニュースをみていましたら、ライトアップされた、六義園のしだれ桜が映し出されていました。女王様は、昼とは違って、妖艶な美しさをみせていました。ど~、すごいでしょ~、とひばりさん口調の、得意のせりふが聞こえてくるようでした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする