まどか先生の「ママ達のおやつ」

ママの笑顔は、我が子が幸せであるためのママ・マジック。ママが笑顔であるために、この「おやつ」が役立つことを願っています!

知らぬが仏!?

2005年10月20日 | ふーん
 日頃、私が利用している東急東横線の特急と急行は、最近、8両目が女性専用車両になりました 8両目とは、渋谷方向では最後尾車両、元町・中華街方向では先頭車両になります。東急電鉄側も、この新しい試みにはかなり力が入っているようで、特急、急行停車駅にはガードマンを配置。プラカードを持って、「女性専用車両」である亊をアピールし、間違って乗り込もうとしている乗客には、結構しつこく声をかけているのですよ。まだまだこれが定着しないこの状況のもと、当然、なかなかおもしろい出来事も多いのです
 先日、私は特急停車駅である自宅の最寄駅から特急に乗りました。乗った車両は、女性専用車両。同じ駅から、年長さんくらいの男の子と、その子のママが、私と同じドアから乗車しました。比較的、昼間の電車はすいていて、私とその男の子は空いた席にたまたま隣同士で座りました。ふと見ると、私達の目の前の座席に「男性」が座っているではありませんか? そこの車両が、特別の車両であるという亊に気づいていないようで、平然として座っていらっしゃいました
 その時です。私のお隣の男の子が気づいたのですね、その男性に。男の子は、その男性のほうを指さして、彼の前に立つママにたずねました。
「ねえ、ママ。なんであのおじさん、あそこに座っているの?ここは女の人と子供しか乗れない車両なんでしょう?ねえ、ママー、どうして?どうして?ママー、なんであの男の人、座ってるの?教えてよー、ママー。ねえ、ママー、聞こえているー?」
 ママは、顔を歪め、無言で首を横に振るだけ。そして、声を出さず、口だけを動かして「ほら、ゆび、指で人をささないの!ほら、早く指、しまいなさい!」「なにー?ママー?なんてったの?聞こえないよー。ママ、どうしてあのおじさんさあ……」
 子供の質問は、かなり長い時間続きました。ママは困った様子で、息子の質問には答えようとしません ひたずら、ジェスチャーで「しーっ!」とか、「指、ささない!」と言っていますが、息子はおかまいなし!
 さすがに私はいたたまれなくなって、「あの人は、電車に乗る時に、しっかりとお外に書いてある『女性専用車両』って書いた紙が見えなかったんでしょうね、きっと。だから、間違って乗っちゃったんだとオバサンは思うなあ」と男の子に向って答えました。男の子は、にっこりと笑って「そっかあ。そうなんだねえ…」とにっこり。ママは、何度も頭を下げてくれました
 たぶん、子供の声も、ひそひそ話しのように話した私の声も、さすがにその男性に聞こえないはずはない、と思ったのですが、その人は、かなり一生懸命に何かの資料に目を通していて、完全に意識はそちらに向き、耳は聞こえなくなっていたのでしょうねえ。それが証拠に、何度も「…8両目は、女性専用車両になっておりまーす!…」のアナウンスが流れても、全く知らんぷり。ただただアナウンスのたびに、車両中の女性が、一斉にその人をほうに視線を向けるだけ…
 たまには、駆込み乗車をして8両目に乗った男性が、何か異様な雰囲気には気づいたものの、実際には、露骨な女性の視線の意味がわからず、反対に女性達を睨み返す…という光景にも出会います とにかく、気づかない間は、男性陣は無敵のようです。
 さあ、いったいいつになったら、この「女性専用車両」は完全定着するでしょうか?
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