まどか先生の「ママ達のおやつ」

ママの笑顔は、我が子が幸せであるためのママ・マジック。ママが笑顔であるために、この「おやつ」が役立つことを願っています!

気づく、ということ

2013年11月24日 | にこにこ
 私達は頻繁に「感性」という言葉を使います。
世の中が豊かになり、物質的なものに満たされてきた今、「心」とか「気持ち」とか、そういう精神性があらためて重要視されるようになったからなのでしょう

 「感性」という言葉を国語辞典で引いてみると、「物事を心に深く感じ取る働き。」「外界からの刺激を受け止める感覚的能力。カント哲学では、理性・悟性から区別され、外界から触発されるものを受け止めて悟性に認識の材料を与える能力。」と書かれてあります。後者のほうは凡人には理解が難しく、「???」の部分もありますが、それでも何となく「科学的に・・・とか、理屈とか論理とかではなく、直接、心に訴えるもの、響くこと」ということだと思います

 子育てをしていく上でも「子どもの感性を磨く」とか「感性豊かな子どもに」というふうに、よく語られますね。
まさに、受験時の願書の志望理由等の中でも、この「感性」という言葉は比較的、よく使われる言葉だと思います。
 
 ・・・と、久しぶりのブログの更新だあ、と少々意気込んでパソコンの前に座ると、いきなり何かのレポートを書いているような硬い文章を書いてしまいましたが
 本当はね、私はまさに今 その「感性」にブワ~ンとくる時間を経験し、思わず、是非ぜひ伝えたい!という気分でキーボードを打ち始めました

 引越しをして半年。新しい家で初めての秋、冬を迎えます。
27年間も住んでいた家では、季節のうつろいを敏感に感じ、楽しんではいたものの、それはひとつの大きなローテーションでした。その時々で、小さな発見や驚きはあったものの、ほとんどのことは想定内。
 けれど、ここの家では、すべてのことが「初めて」で、いろいろと気づくこと、驚かされること、がたくさんあります

 いきなり「お手洗い」の話題で恐縮ですが・・・マンション暮らしでは、必ずしもお手洗いは外に面しているとは限らず、横浜の以前の我が家では、お手洗いは窓のない「小さな密室」でした。
 いろいろと小物を飾るのが好きな私は、一日に何度も使うお手洗いを大事に思い、季節によって飾るものを替え、陽は当たらないものの、小さなグリーンや花を飾り、癒しの空間にしていました 私にとって、お手洗いとは、そういうもの、でした。パチンと電気のスイッチを入れ、ドアを開けて入る・・・ドアを閉めて、パチンとスイッチを切る・・・
 ですから、この家に来ても、同じようにお手洗いを飾り、毎日、パチンと電気のスイッチを入れ、ドアを開けて入り、ドアを閉めてスイッチを切る・・・そう、習慣、ですね。

 ところが。
今も同じようにお手洗いに入ろうとしたのですが、考え事をしていたために、電気のスイッチを入れるのを忘れてドアを開けてしまったところ・・・まるで、初めての空間に入ったような気分に襲われました 今までは、電気をつけ忘れてドアを開けると、そこは「真っ暗な空間」でした。そして、慌てて電気をつける!
 けれど、今日、私が入った「小さな空間」は真っ暗ではなく、電気が点いていなくても、ぼわっと暖かい明るさに満たされた空間でした。色で表現するとすれば・・・薄いオレンジ色の空間、でしょうか ヒヤッとしているのに、そこにあるものが、きちんと明るさの中にある。
 今までの半年間はいつもの習慣で、昼でも夜でも、必ず電気を点けて入っていた時には、全く見たことのない光景であり、感じられない空気でした。
 
 都心の狭小住宅ですから、当然、庭などというものはありません すぐお隣には同じような家が建っていて、2階のお手洗いの窓の外も、じつはお隣の家の外壁です。
 ところが、季節が初冬となり、太陽の軌道が低くなったことで、今までより陽の光がたくさん入ってくるようになったのだと思います。つい半月ほど前その事に気づき、私は慌てて家の中の貴重な「大きな窓」であるキッチンの窓に、大好きなサンキャッチーを吊るしました。すると案の定、午前中は太陽の光を受けて、キッチンの白い壁にはたくさんの小さな光の粒、プリズムでいっぱいになります
 横浜の家のリビングでは、毎朝、サンキャッチャーの光を受け、リビングの天井も、四方の壁も床も、全体が光の小さな粒、プリズムで満たされました。特に初冬から春にかけては、午前中の長い時間、光の粒がリビングの一部、でした
 もちろん、それに比べると、今、キッチンの窓でサンキャチャーが集められる光は5分の1、10分の1です。けれど、小さなクリスタルのカットボールが太陽の光を受けて、まるで魔法のように、小さな光の粒つぶを放っている・・・美しいことに違いはありません

 とってもつまらないことです
なーんだ、お手洗いが明るかった、っていうだけでしょう?そりゃあ、マンションの間取りの都合で密室だったお手洗いとは違い、今は窓があるんだから、電気点けなくたって、それなりに明るいは当たり前じゃないですか
 その通りです。それだけのこと、です。

 でもね、何かに気づき、驚き、スゴイ ステキ と感じること・・・すごく大事だと思いませんか?大人が、そういう生活を過ごしていると、きっとそばにいる子どもも、同じように日常の小さなことに『気づき、驚き、スゴイ ステキ 』と感じていくようになる、と思うのです

 まずは「気づく」こと。あっ!おっ!と思えること 私は、それが「感性」だと思います。
 

コメント
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