まどか先生の「ママ達のおやつ」

ママの笑顔は、我が子が幸せであるためのママ・マジック。ママが笑顔であるために、この「おやつ」が役立つことを願っています!

最後のバイバイ

2013年04月26日 | にこにこ
 私が、出かけていく家族を見送る時、玄関で「いってらっしゃい」と言ったあと、急いでリビングのベランダに出ていき、そこから見えるマンションの中庭を行く姿に、再度、バイバイと手を振る・・・すると、見送られるほうもベランダのほうを振り返り、手を振り返してくれる・・・
 この我が家の習慣は、きっと今までに何度も、このブログに書いてきたことと思います

 ランドセル姿だった息子や娘。特に低学年の頃は、満面の笑顔で、手が千切れるほど手を降ってくれました
 多感な年齢を迎えた彼らは、時には面倒くさそうに・・・時には無愛想に・・・それでも、無視をすることなく必ず手を振り返してくれていました
 息子が家を出てからは、私が手を振る相手は、夫と娘だけになりました。

 ある意味、行ってきます!と家を出たことによって、家族だからこその様々な気遣いから開放されるからなのでしょうねえ・・・息子も含め、ベランダから見送る時のほうが、家族3人の心の内がとてもよく見える気がしたものです。
 私は毎日、手を振りながら、「どうぞ今日も一日、良い日でありますように。気持ち良く『ただいま』と帰って来られる日でありますように、どうぞお守りください」と祈り続けました。

 夫婦は、大人の結びつきですからね。いろいろと小細工をすることもあるし、駆け引きをすることもあります もちろん、子ども相手でも、気持ちとは裏腹なことを言って、母の思いに気づかせようとしたり、時には脅したり、媚びたりすることもありました でも、やっぱり子どもが相手のほうが、純粋に愛情を持って思いを表現していたと思います。ベランダからの「バイバイ」も、時には叱りすぎたことへの反省を込めたり、意地悪や皮肉を言ったことへの懺悔をしたり・・・
 息子が小学校に入学してからの22年間、思えばこのベランダからのバイバイは、単なる習慣ではなく、息子と私、娘と私との愛情を確認する、とても大切で、そしてとても豊かな親子の時間でした

 私は今日、万感の思いを込めて、娘に手を振りました
娘はいつものように振り返り、笑顔で手を振ってくれました。マンションの出口から娘が出ていき、姿が見えなくなり・・・娘は今、どんなことを感じているのかな?と、ちょっぴり思いました。これが娘との「最後のバイバイ」でした

 娘の誕生から今日まで・・・本当に時間は続いていたんですよ・・・
いろんなことが山ほどあって、泣いたり、笑ったり。振り返ればどの瞬間も、母と娘のかけがえのない、輝く時間でした
 立派に社会人になってくれた娘に、ひたすら感謝です。私は「寂しいかしら?」と自分に問いかけますが、感動に満ちた泣き笑いの気分はありますが、決して強がりではなく、やはり、寂しくはないですね

 娘は明日の午後、引っ越していきます。記念すべき独立 地方から上京し、大学に入学して一人暮らしを始めた多くの娘の友人達から遅れること7年。私は、彼らのお母様達よりも長く我が子を手元に置き、愛情を注ぐ・・・という錦の御旗を振りかざし、娘を束縛していたのだなあ、と苦笑しています
 明日から、がんばれ 一緒に暮らさなくなっても、私はお母さん ファイト、ファイト、とエールを送ります

コメント
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