まどか先生の「ママ達のおやつ」

ママの笑顔は、我が子が幸せであるためのママ・マジック。ママが笑顔であるために、この「おやつ」が役立つことを願っています!

気が利く子、気遣いのできる子を育てるのは・・・

2009年08月02日 | にこにこ
 デパ地下でお買い物をしていると、小さな袋が増えていきます お豆腐、乾物、お総菜、パン・・・もし、これだけのものをそれぞれの専門連で買ったとしたら、袋は4つになります
 もちろん、自分で大きめのエコバッグを持参すれば、すべて一つにまとめることができるわけですが、デパ地下でのお買い物がメインではなく、あくまで食料品売り場に「ついで」に立ち寄った場合には、どうしてもデパートで入れてくれる袋を頼ることになります
 帰りは・・・それプラス、メインのお買い物の紙袋があり、ハンドバッグがあり・・・ もう、右手も左手も袋だらけ。これで駅の改札でスイカやパスモをタッチするとなると、ああ、もう気が遠くなりますねえ。

 先日も、私は「ついで」のデパ地下でついつい調子に乗ってお買い物をし、まさに荷物の袋が4つ、5つ・・・という状態でした。
 夕方のラッシュの電車に乗るわけではありませんでしたが、それでもやはり、この細々とした袋を一つにまとめることができれば、どんなに楽だろう・・・そう思っていたのです
 そんな思いで最後に立ち寄ったコロッケの専門店。買ったコロッケは2種類、合計4つ。わずかのお買い物です。
 ところが、私が支払いのためにお財布をバッグからごぞごぞと出していると、若いお店の女性が声をかけてくださいました
 「お荷物、一つにおまとめになられますか?少々お待ちください。大きめの紙袋をご用意いたします
 私にとっては、とてもありがたいお申し出ではありましたが、ささやかなお買い物しかしなかった先で、こんなご厚意を受けて良いのだろうか、と、本当に申し訳なく思いました

 別の場所にまで袋を取りに行ってくださり、走って戻って来られた女性は、笑顔で・・・
 「お手伝いいたしましょうか?」
と言ってくださいます。私のすぐ側では、次のお客様が注文をしようとコロッケを眺めていらっしゃいます。
 私は、これ以上このお嬢さんにご迷惑をかけてはいけないと思い、「大丈夫です。本当に助かりましたありがとうございました」と、やはり笑顔でお礼を申しあげて、その場を立ち去りました。
 振り返ってみると、そのお嬢さんは、次のお客様にも気持ちの良い笑顔で、対応されていました

 よく気のつく人、気が利く人・・・今も昔も、こういう人の評価は高いですね けれど、実際にはこう表されるような人は、それほどたくさんはいないものです
 たとえば。
二人連れで電車に乗ります つり革を持って立っていると、前の席が空いたので、年長の私の友人に座ってもらいました。
 次の駅で、友人のお隣ではなく、もう一人おいて次の席の方が立ちました。
 もし私達が二人連れである、ということを認識していれば、友人のお隣の方が空いた席のほうにご自分が1席分移動をし、友人の真隣のスペースを私に空けてくださるでしょうね
 もちろん、私達二人がとっても人に不愉快な思いをさせるようなオバサン達であれば、「おまえ達に座らせる席なんてないぞ」とばかりに、意地悪をされるかもしれませんが・・・

 けれど、案外、そういう気遣いをされる若い方は少ないですねえ 私達のことがわかっていても、意地悪をするような感じでもなく・・・ただ、ぼんやりと座っているだけ

 気がつく、気が利く、心遣いのできるという人は、きっと、どんな時にも、人のことをよく見ていて、さまざまな人を自分に置き換えて考えることのできる人・・・そういう人だと思います
 「ああ、たくさんの袋を両手に持って・・・歩きにくそうだわ・・・一つの袋にまとめてしまったら、きっと私なら歩きやすくなるわね
 「あっ、私のお隣のお席が空いたわ。そう、私が一つ積めれば、前の方が並んでお友達と座ることが出来る・・・私なら、並んで座れたほうがおしゃべりもしやすくなるって思うでしょうね

 そして、もう一つ私は思うのです。
そういう気遣い、心遣いのある家庭、そういう親に育てられた子どもは、自然に自分も同じようにできるようになっていくのだろうと・・・
 幼い頃から自分の身のまわりで当然のことのように、さまざまな気遣いが行われるのを目にしたら・・・実際に、親やまわりの大人から心遣いを受けていると・・・うれしいなあ、ありがたいなあ、と極々自然にあたたかい気持ちになるでしょうね
 
 そして、自分が見たり、受けたりしている心遣い、気遣い、心配りというものは、理屈で教えられなくても、毎日の生活の中で会得していける・・・ (気の利かない親に育てられた子どもが、親の姿を反面教師にし、社会の中で経験を積んで、気遣いのできるステキな人になるためには、かなり多くの、それ相応の経験が必要になるでしょう。)
 躾と称し、どんなに口うるさく教えても、ご両親(特に、子どもと関わる時間の長いお母様)自身が気の利かない人であったとしたら?
 「生きた教材にまさるものなし」家庭生活は、24時間体制の教養を身につける学びの場です
 
 気の利く、気遣い、心遣いのできる人に出会うと、私は、その人を育てた素晴らしいご両親をその人の後ろに見る気がします


コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (みらい)
2014-11-18 14:21:57
「ついで」を想定して、ハンドバッグにエコバッグを常備できない方が、「気の利く、気遣いのできる子を育てる」について語っておられる点が、大変興味深かったです。
ありがとうございました! (まどか先生)
2014-11-18 16:29:30
みらいさんのコメントに「いいね!」「座布団、1枚!」

みらいさん、ありがとうございました!
みらいさんに指摘され、私の中のエコに対する意識が、いかに低いか?をあらためて認識しました。お恥ずかしいです。

あの日、コロッケを買った私と、大き目の紙袋をくださったお店の女性との様子を側で見ていた方が・・・
「帰りのデパ地下での買い物を想定もせず、この時代にエコバッグも持たずに出かけ、いい年の女性が他の客を待たせ、店の方の手を煩わしている様を見て、本当に情けない思いをし、何と嘆かわしいことかを思いました。笑顔で帰っていく女性に、思わず声をかけたくなりました。明日からは、是非ともエコバッグを用意しましょうね。人に迷惑をかけていることに気づいてください、と・・・」
どこかでこういうブログを書かれたかもしれません。

みらいさんの批判を受けなければ、私は一方からしか物事を見ず、自分の落ち度に気づきませんでした。
とても恥ずかしいです!

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