ここ10年、都市部には欧米資本のコーヒーショップが急増し、先払い、安価、簡単な食事がとれる、という気軽さで、さまざまな年齢層に大人気 中には、全面禁煙のところ、完全な分煙のところも多く、小さな子供連れの嫌煙家のママ達にも、安心して入れるお店として、頻繁に利用されているようです
そんなお店でのこと。
近くに幼児教室があるからか、そのお店には、かなり多くの親子の姿がありました。
クラスが終わった子供達は、一様にクッキーなどのおやつ類を、クラス前と思しき子供達は、みな少し急かされながらサンドウィッチ類を食べています
クラスの前か?クラスの後か?は、子供達の様子よりも、ママ達の表情を見ているとよくわかります。 自分自身もコーヒーや紅茶を飲み、子供同様、サンドウィッチなどを食べているにも関わらず、子供の一挙手一投足をチェックしているかのような厳しい目を向け、「ほら、そんなことしてたら、ジュースをこぼすでしょ!」とか「さっさと食べなさい!あなたはすぐに他のことを見て、ちゃんと食べないんだから!」と、あれこれと注意をしているママは、たいていが「クラス前」
脱力感とも、安堵感ともつかない弛緩した表情で、子供の様子を観察する目は3割、ぼんやりとしたり、見るともなく雑誌を広げたりして、自分の時間を重視する雰囲気7割・・・これが「クラス後」
私は仕事がら、そのお店で親子の様子を観察するたび、そこにいる親子が、もし私の生徒さんであったなら、「クラス前」「クラス後」どちらであっても、常に和やかな空気を醸し出す親子であってほしいなあ、そういうクラスをしていきたいなあ・・・と思ってしまいます
さて。
そのお店で、クラス前、クラス後を問わず、ほぼすべてのママ達に「共通した点」があるのですよ。当然、装いの面では、同じ方向を目指している人達ですから、ほぼ同様の装いをしているというのはうなずけます。しかし、そういう面ではなく、共通している点と言えば・・・
必ず、新規に入ってくる親子に、いえ、子供に、とーっても鋭い視線を投げかけ、頭のてっぺんから、つま先まで、舐めるようにながめ、座り方、食べ方、飲み方など、子供の行動や言動に厳しいチェックをなさいます 時には一瞬キッと顔をしかめ、時には表情をゆるめ、時にはフッと鼻を鳴らすような仕草をすることもあります。もちろん、すべての表情は、決して露骨なものではありません
人の子供って、気になりますよね。
「元気に、のびのびと育ってくれればいい!」と、心底思えていた頃は、たぶん、他の子供のことにもそれほど興味はなく、あったとしても同じ子を持つ母親として「ともに元気で・・・」などと、とても愛情に満ちたあたたかい思いだったことでしょう
しかし、子供が成長し、好むと好まざるとに関わらず、我が子が他と比較されたり、何らかの価値判断で組分けされるような環境の中に身を置くと、たちまち母親は、「人類愛」からはある意味、もっとも遠いところに行ってしまうように思います
もちろん、それもこれも、我が子を思う強い気持ちから、なのではありますが・・・
私も子供を持つ母として、多かれ少なかれ同様の心の動きをしてきた一人です 他者と比較するのではなく、愛情以外の何物でもない目で、我が子の本質、真の姿を見つめられるようになるのは、長い長い親子の時間を重ねた、ずーっと後のことでした
私は「鋭いママ達の視線」を眺めながら、それでも「ママ達、ガンバレ」と心震える思いでエールを送っています
そんなお店でのこと。
近くに幼児教室があるからか、そのお店には、かなり多くの親子の姿がありました。
クラスが終わった子供達は、一様にクッキーなどのおやつ類を、クラス前と思しき子供達は、みな少し急かされながらサンドウィッチ類を食べています
クラスの前か?クラスの後か?は、子供達の様子よりも、ママ達の表情を見ているとよくわかります。 自分自身もコーヒーや紅茶を飲み、子供同様、サンドウィッチなどを食べているにも関わらず、子供の一挙手一投足をチェックしているかのような厳しい目を向け、「ほら、そんなことしてたら、ジュースをこぼすでしょ!」とか「さっさと食べなさい!あなたはすぐに他のことを見て、ちゃんと食べないんだから!」と、あれこれと注意をしているママは、たいていが「クラス前」
脱力感とも、安堵感ともつかない弛緩した表情で、子供の様子を観察する目は3割、ぼんやりとしたり、見るともなく雑誌を広げたりして、自分の時間を重視する雰囲気7割・・・これが「クラス後」
私は仕事がら、そのお店で親子の様子を観察するたび、そこにいる親子が、もし私の生徒さんであったなら、「クラス前」「クラス後」どちらであっても、常に和やかな空気を醸し出す親子であってほしいなあ、そういうクラスをしていきたいなあ・・・と思ってしまいます
さて。
そのお店で、クラス前、クラス後を問わず、ほぼすべてのママ達に「共通した点」があるのですよ。当然、装いの面では、同じ方向を目指している人達ですから、ほぼ同様の装いをしているというのはうなずけます。しかし、そういう面ではなく、共通している点と言えば・・・
必ず、新規に入ってくる親子に、いえ、子供に、とーっても鋭い視線を投げかけ、頭のてっぺんから、つま先まで、舐めるようにながめ、座り方、食べ方、飲み方など、子供の行動や言動に厳しいチェックをなさいます 時には一瞬キッと顔をしかめ、時には表情をゆるめ、時にはフッと鼻を鳴らすような仕草をすることもあります。もちろん、すべての表情は、決して露骨なものではありません
人の子供って、気になりますよね。
「元気に、のびのびと育ってくれればいい!」と、心底思えていた頃は、たぶん、他の子供のことにもそれほど興味はなく、あったとしても同じ子を持つ母親として「ともに元気で・・・」などと、とても愛情に満ちたあたたかい思いだったことでしょう
しかし、子供が成長し、好むと好まざるとに関わらず、我が子が他と比較されたり、何らかの価値判断で組分けされるような環境の中に身を置くと、たちまち母親は、「人類愛」からはある意味、もっとも遠いところに行ってしまうように思います
もちろん、それもこれも、我が子を思う強い気持ちから、なのではありますが・・・
私も子供を持つ母として、多かれ少なかれ同様の心の動きをしてきた一人です 他者と比較するのではなく、愛情以外の何物でもない目で、我が子の本質、真の姿を見つめられるようになるのは、長い長い親子の時間を重ねた、ずーっと後のことでした
私は「鋭いママ達の視線」を眺めながら、それでも「ママ達、ガンバレ」と心震える思いでエールを送っています
お子様を育てながらのお仕事、大変な時もおありでしょう?どうぞ上手に気分をかえながら、ご活躍なさってください
私も、独身時代は子供に英会話を教える傍ら、仕事の一環として、海外での子ども向けキャンプのコーディネーターとしての仕事をしておりました。しかし、当時、幼児心理学的な机上での知識に則って子供の相手をしていると、完全に独りよがりでトンチンカンということがしばしばあったように思います。
我が子を持って初めて理解できる子供の心理、親の思い・・・どうぞREIさんも、がんばってくださいね