ダーリン三浦の愛の花園

音楽や映画など徒然なるままに書いてゆきます。

明日のためにその300-チア☆ダン

2018年02月12日 | 邦画
若き日の郷愁を覚える一本

青春時代。
見るもの、触るもの、その全てに素直に感情をあらわせた時代。
今となっては振り返ることしか出来ない時代。
青春真っ只中では、その喜びをなかなか感じ得ない時代。
人生の矛盾した時代とも言えよう。
とてつもないエネルギーを自分の好きなことに注ぎ込めた時代でもある。
今回紹介する映画は「チアダン」
女子高校生が青春をチアダンスに賭ける物語である。
ストーリーを紹介しておこう。

福井県の高校に入学したひかりは、軽い気持ちで「チアダンス部」に入部する。
しかし、顧問の教師はスパルタで、部員をしごき続ける。
そんな彼女には夢があった、アメリカのチアダンスコンクールで優勝することだ。
よって、部員にも厳しく接する。
中にはその練習についていけず退部する者、意見があわず退部する者、様々な困難が発生する。
それでもひかり達は練習に励み、いよいよ福井県大会が始まることになるのだが......

ストーリーが良い。自身学生時代にバンドを結成し、ステージに上がるため、日々努力していた頃が懐かしい。
こうなると、映画の出来不出来は度外視して観てしまう。
なさけないかな、涙腺の緩むシークエンスも多々あり、時には涙をこぼすところもあった。
昔の自分を思い出してのことかもしれない。
映画自体は、絶賛するほど上手い作品ではない。しかし、ひかり役の「広瀬すず」が良い。
笑顔が魅力の明るい高校生を好演している。
ストーリーもいたって明快でストレート。
好感が持てる一作となっている。
今の自分に、自信がなくなった時。日々の生活に疲れてしまった時。
この映画を、観ることをお勧めする。
青春とは、心に収めた黄金の道程なのだ。
まだ観ていない方は、是非観ることをお勧めする。

2017年、日本製作、2017年2月日本公開、カラー121分、監督:河合勇人