ダーリン三浦の愛の花園

音楽や映画など徒然なるままに書いてゆきます。

明日のためにその266-フォノイコライザーアンプ

2017年11月16日 | オーディオ
CDが登場し、早くも35年という年月が経過した。
最初にCDを聞いたとき、その音のシャープさに驚いたものだった。
しかし、初期のCD音源は、人間の聴取可能周波数以上はカットされていた、20kHz以上の音がカットされていたのだ。
事実、最初はそのシャープな音に魅入られて、聴きこんでいると、徐々に精神的に疲労が溜まる。
これは人間の耳は可聴範囲以外の音にも反応していて、数字的合理性から音源に手を加えると、精神的ストレスを感じるといった研究結果が提示されたことがある。
以降各レーベルは、20kHz以上の音をカットすることを止めた。1990年に入ってからのことだと記憶している。
そして近年、この「音に対する考え」が変化してきてる。アナログ音源の復活である。
CDはその音を拾う「ピックアップ」が、非接触なので、アナログ盤のような接触タイプと違い、ノイズは出ない。これは当時は画期的なことだった。
しかし、もともと「音」とは、空気の振動が人の耳に届き、それを人は「音」と認識する。CDは、デジタルで音を媒体に収めるため、その空気の振動の基を「数値」に置き換えることにより記録する。
必然的に、収められた音は「機械的」な骨子を持った音になる。
これに対しアナログは、空気の振動をほぼそのまま収めることになるので、人間が生の音を聴くに近い状態で媒体に収められる。
この良さが見直されてきて(ただこれだけの理由でなく、クラブでのDJの存在も要因の一つであるが)CDの発売と同時に、LPも発売するアーティストも出できた。
前置きが大変長くなったが、本題はここから、そう、アナログ盤(LP)の再生方法についてだ。
アナログ盤を所有している皆様は、どのようにそれをお聴きになっているだろうか。
昔からアナログ盤再生環境のある方は、アンプのフォノ端子にプレイヤーを接続してお聴きなのだろう。
また最近では、直接アンプのライン入力に接続できるプレイヤーやパソコンのUSB端子に接続できるプレイヤーも登場している。
アナログ盤はRIAAと言う特殊なイコライザーを通した記録方法になっており、直接CDを接続できるような「ライン入力」端子等には接続できない。この接続の橋渡しとなるのが「フォノイコライザーアンプ」である。
しかし、このイコライザーアンプが曲者である。
アンプ側についているもの、プレイヤー側についているもの、様々な形態の物があるが、どれも「ただ再生できれば良い」的な物が多い。これでは折角のアナログ盤も本領を発揮できない。
私は長く、アナログ盤の音圧の弱さに嘆いていた。本来もっとグルーヴ感が出るはずのアナログ盤の音が音なしすぎるのだ。
そこで行きつけのオーディオショップに相談してみた。
店員の回答は、前述した機器付属の「フォノイコライザーアンプ」の弱さだった。
そして私は店の試聴室で、いくつかのフォノイコライザーアンプを通じた音を聴いてみた。
結果は驚くべきもので、私が求めていた「アナログの音」がそこにはあった。
私はその幾つかの中(機器によってかなり音の違いが出るので)から、自分が求めていた音を出してくれたものを購入した。
このブログを拝読されている方の中に、アナログ盤をお聴きで、その音に満足されいない方がいらっしゃったら、是非「フォノイコライザーアンプ」の購入をお勧めする。
アナログ盤のポテンシャルを最大限に引き出すには、この製品、必須である。