ダーリン三浦の愛の花園

音楽や映画など徒然なるままに書いてゆきます。

明日のためにその155-リベリオン

2015年08月12日 | アメリカ映画
近未来SFアクションの傑作。

近未来SFアクションと言えば「マトリックス」がまず挙げられるだろう。
私は「マトリックス」シリーズを、全て観ているが、一作目は良くできた作りで感心した。
しかし、シリーズが進むにつれ、ストーリーは心象化され、非常に分かり辛いものになった。
近未来SF映画は、映画の歴史の早くから製作されていた。
ジョルジュ・メリエスの「月世界旅行」もその一つに数えられるだろう。
今回紹介する映画は「リベリオン」「マトリックス」とほぼ同時期に製作された、近未来SFアクション映画の傑作である。
ストーリーを紹介しておこう。

第三次世界大戦後、リブリアと言う国が作られた。
その国内では、戦争を二度と起こさないため、人々に感情を持たさないようにした。
政府が生産した薬を服用させることで、人々は感情を封印されてしまうんだ。
主人公の政府機関に勤める「ジョン・プレストン」は妻が感情を持ったため処刑された過去を持つ。
ある日彼は、同僚が薬を服用していないことを知り、彼を射殺する。
しかし、その頃からプレストン自体の心に変化が現れ始め..........

なんと言っても、映画の作りが細部までしっかり作り上げられている。
映画に登場する、両手に拳銃をもち、空手の「カタ」を動きに取り入れた「ガン・カタ」と言うものが登場する。
この一連のシークエンスも、自然で映画に上手く溶け込んでいる。
ラスト、決闘シーンでは、座頭市ばりの「居合い」で相手を倒す、素晴らしい出来である。
この映画は、公開当初あまり話題にならず、DVD化されてからその良さが再認識されて、評判になったと言う。
この映画のキャッチコピーは「マトリックスを超えた」である。
私自身もそれに同感である。
下に「ガン・カタ」のアクションシーンを貼った、是非観ていただきたい。

2002年アメリカ製作、カラー106分、2003年日本公開、監督:カート・ウィマー

リベリオン_ガン・カタ (まどか☆「叛逆の物語」マミVSほむら 元ネタ)