Cape Fear、in JAPAN

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日本女優別10傑(22)岸田今日子

2022-09-22 00:10:00 | コラム
~岸田今日子のキャリア10傑~

映画俳優として…ではなく、まずムーミンの声優さんとして、そして岸田森が従弟だということで知った岸田今日子さん。
映画好きになってからスクリーンにおける存在感に慄き、
そして作劇を学んで以降は、父親が岸田國士であったことに仰天する。

いろんな意味で、このひとには驚かされっぱなしなのでありました^^


(1)『砂の女』(64)

安部公房による傑作不条理劇を完全映画化。
このキャスティング、完璧でしょう。



(2)『卍』(64)

谷崎の名作を新藤兼人が脚色、増村保造が演出。
いま観ると「どうかな…」という描写はあるものの、同性愛を扱った映画のなかでは、視点が「割と」真摯であった気はする。



(3)『破戒』(62)

島崎藤村の問題作、2度目の映画化。
岸田さんは、猪子蓮太郎(三國連太郎)の妻を好演。



(4)『黒い十人の女』(61)

本コラムに何度も登場する、市川崑によるオールスター映画。
いま創ろうとしたら、どんなキャスティングになるのかしら。。。


(5)『この子の七つのお祝いに』(82)

ミステリーの佳作。
岸田さんは、物語の発端となる「娘が七つ」になった日に自死を遂げる母親を演じた。

しかし、やるせない物語だったな…。


(6)『探偵物語』(83)

薬師丸ひろ子×松田優作のヒット作。
岸田さんは、ヒロイン家のお手伝いさん。

この映画に関しては、ひろ子さんがどうこうとか、優作がどうこうとか、赤川次郎が云々ではなく、自分にとっては主題歌がすべてです^^


(7)『海と毒薬』(86)

遠藤周作の力作を社会派の雄・熊井啓が映画化。
米軍捕虜への非人道的な臨床実験を描いた物語のため、完成までに20年ちかくを要したとされる。



(8)『地獄』(79)

神代辰巳が監督した珍ホラー。
共演に原田美枝子、とにかくふたりがエロくてすばらしい!!


(9)『秋刀魚の味』(62)

小津の遺作。
岩下志麻もいいけれど、岸田さんがとにかくキュートでいいんだこれが♪



(10)『肉体の学校』(65)

原作は三島。
98年にフランスでも映画化(=主演イザベル・ユペール姐)されていて、観比べるのも面白いよ。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『アゲアゲ、、、というわけでもなく(^^;)』
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4 コメント

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まっき~さんこんばんわ~♪ (ゆみ)
2022-09-22 18:52:01
岸田今日子さん個性的な人ですね。砂の女本を読んで何か不思議な話だな~と思っていたら映画になったので見てみました。このひとしか演じられない映画だと思いました。
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対談番組で見せる (夢見)
2022-09-22 20:01:33
素の顔は結構明るくて とってもかわいいところもあって

なのに役柄では とっても怖い顔を見せる

目が映るだけで怖い・・・
演技力の賜物なのでしょうね
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ゆみさん、 (まっき~)
2022-09-23 02:54:21
安部公房さんの小説はすべてヘンテコですけど、あれをよく映画化しましたよね、すごいと思います。
あのヒロイン役、岸田さん以外で誰が演じられるのか…と思います^^
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夢見さん、 (まっき~)
2022-09-23 02:55:45
ほんとうですねぇ、声もポイントでしたよね。

怖いといえば日本映画では山田五十鈴さんだったんですけど、岸田さんは声もプラスされて山田さん超えを果たしていると思います(^^;)
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