Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(191)

2016-12-08 00:10:00 | コラム
とうきょ「う」→「う」たうたい

30代までのカラオケの18番はウルフルズの『借金大王』だったのだが、
借金を完済し、自己紹介の意味をなさなくなった40代からは、いちど試して上手と褒められたので、斉藤和義の『歌うたいのバラッド』を選曲するようになった。




ミュージシャンとかシンガーではなく、「うたうたい」とするところに、斉藤和義ちゃんの自尊心みたいなものが感じ取れる。

自分がライターではなく「モノカキ」といいたがるのと同じこと、、、なのではないかな。

一緒にすると、怒るひと居るかな。


さて、そんな「うたうたい」を主人公とした映画は、沢山ある。

制作順に関係なく、浮かんだものから挙げていくと・・・


ジャニス・ジョップリンをモデルとした『ローズ』(79)、
レイ・チャールズの伝記『Ray』(2004)、



リッチー・ヴァレンスの短い生涯を描いた『ラ★バンバ』(87)、

カントリーの歌い手に扮したジェフ・ブリッジスがオスカーに輝いた『クレージー・ハート』(2009)、
カントリーの世界でも高評価を受けているのがイーストウッド爺、タイトルが素敵(けれども邦題)な『センチメンタル・アドベンチャー』(82)では、結核を患う「うたうたい」に扮している。

日本映画だと、『酔いどれ天使』(48)に登場する笠置シヅ子が好きだが、映画の主役ではない。




スターを夢見るバンドヴォーカルに扮したモックンが初々しい『ラストソング』(94)とか、中島美嘉がはまり役だった『NANA』(2005)になるのだろうか。


まだまだ挙げられるが、ここからは、個人的な「うたうたい3傑」を。

共通するのは、哀愁かな。
そう怒りも哀愁のうち、ミシェル・ファイファーの美貌でさえ、ときに哀愁なのよ。


(1)『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』(2013)

名もなきフォークシンガーを描いた、コーエン兄弟「ここ最近の」最高傑作。

不器用を絵に描いたような男なので、そばにはギターと猫しか居てくれない。



その日常を描いているだけなのに、沁みるのよ。


(2)『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』(2001)

黙って『愛の起源』を聴こう、この曲がすべてだから。




(3)『恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ』(89…トップ画像)

中身はビターな大人の恋愛譚だったと記憶するが、ファイファーが魅力的に過ぎて、ほかのことは覚えていない。


あすのしりとりは・・・
うたうた「い」→「い」かり。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(192)』
コメント (2)
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