マックンのメモ日記

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金属原因のアトピー性皮膚炎、血中細胞が関与していることを京大が解明!

2013-04-25 21:43:33 | 健康・医療・スポーツ
本題に入る前に、アトピー性皮膚炎とは何かと言うと、アレルギー反応と関連があるもののうち皮膚の炎症(湿疹など)を伴うもので過敏症の一種とされています。アトピーという名前は 「場所が不特定」 という意味のギリシャ語 「アトポス」が由来で、1923年 コカという学者が 「遺伝的素因を持った人に現れる即時型アレルギーに基づく病気」 に対して名づけたのが始まりです。

さらに「アトピー性皮膚炎」 という言葉が医学用語として登場するのは、1933年で、アメリカ人のザルツバーガー皮膚科医が、皮膚炎と結びつけて 「アトピー性皮膚炎」 という病名をはじめて使用したのです。医学用語としては気管支喘息、鼻炎などのほかのアレルギー疾患にも使われますが、日本においては慣用的に「アトピー」のみで皮膚炎のことを指すことが多いのです。

今回、京都大の椛島健治准教授らが、金属や漆が原因で起きるアトピー性皮膚炎に、血中の細胞が関与していることを、遺伝子操作したマウスを使った実験で解明したのです。この成果は、現状では難しい根本治療に道を開くものだとしています。この成果は24日発刊の英科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」に掲載されました。

アトピー性皮膚炎は皮膚の表面で異物の侵入を防ぐ働きが低下したり、免疫の機能に異常が起きたりして発症する病気です。免疫機能に異常を起こす原因には金属のほか、ダニやほこりがあり、今回解明したタイプは、数百万人いるとされるアトピー性皮膚炎の患者のうち2割程度を占めます。

研究グループは、血中に含まれ免疫に関係する「好塩基球」という細胞に注目。遺伝子操作で好塩基球が血中にないマウスをつくり、アトピー性皮膚炎を発症するよう化学物質を耳に塗って観察したのです。その結果、通常よりも皮膚の炎症が小さくなり、好塩基球が病気の原因だと結論づけた。好塩基球の働きを抑えれば、病気の発症が避けられる可能性があると言います。アトピ-で苦しんでいる人は沢山いると思います。一日も早く対策が進むと良いですね。

ちなみに好塩基球とは、血液中に存在する白血球のうち、顆粒白血球と呼ばれるグループの仲間です。その割合は白血球中1%にも満たないのですが、特定の抗体に出会うとただちにヒスタミンなどの化学物質を放出します。アレルギー反応のうちI型(即時型=皮膚反応テストでは15~30分)反応が生じるメカニズムにはこの細胞が深く関わっています。