マックンのメモ日記

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88年前の携帯の予言が今は!

2013-04-03 21:22:13 | ネット、ビジネス、IT
今や契約件数が60億件を超える携帯電話。今年は出荷台数の過半数がスマホになり、ネット人口をさらに増やしています。誰がこんな時代が来ることを想像できたでしょう?実は88年前、子供向けの雑誌に「予言」があったそうです。大正12年の関東大震災からの復興を願った「大東京復興すご六」の付録です。東京の未来を描いた1コマに小学生が歩きながら「懐中電話」で家の母親と話す姿が登場していたのです。ドコモの遊橋主任研究員は「携帯を描いた世界最古の文献」と話しています。

そして時が流れ、1970年の大阪万博では、1人3人分まで通話できる「ワイヤレステレホン」の実験機に長蛇の列ができたのです。洒落ていたのは受話器についた電卓機能という事で、コンピューターと電話が融合した世界初の「スマホ」とも呼べるものだったです。ピッタードラッガーは「イノベーションとは未知なるものへの跳躍」だと言っていますが、未来の夢を見ることは変革の原動力なのです。

2005年には、「電話ができるiPodを作ってみないか」とアップルの故スティーブ・ジョッブズにソフトバンクの孫正義氏がこう話を持ちかけたと言います。現在のスマホのブームの火付け役となった「iPone」が登場する2年前の事だそうで、ジョッブズは笑っていたそうです。スマホは今後も進化する。かつてドコモで「iモード」の開発に携わっていた野村総合研究所の上級コンサルタントである浅原氏は「機能ごとに、様々な端末に分化していく」と予測しています。

ドコモが開発を進める「指話」は究極の音声通話を目指しています。指輪型の端末を付けた人差し指を耳の穴に入れると骨伝導の仕組みで音性が伝わります。電話をかける時は指をぱちんと鳴らして相手の名前を告げるだけでいいのです。そしてグーグルが開発する眼鏡型端末やアップルが開発中とされる腕時計型端末など、将来は身に付けるスマホが主流になる可能性が高いと言います。変化は形だけでなく「利用者が見ている風景や生体情報がネットワークを通じて無尽蔵に集まるようになる」そうです。多々良木元ソニー副社長は巨大コンピューターがスマホを通じて地球上の人々を「観察する」世界の到来だと言います。

グーグルは昨年末、著名な米国人発明家レイ・カーツワイルをエンジニアリング部門のディレクターに招いたそうです。彼は「コンピューターは20年に人間の知性を追い抜く」と予言する天才科学者だそうです。グーグルはどんな世界を描こうとしているのでしょう。日本も巻き返しを狙っています。今月、米テキサス州で開かれた世界最大の音楽・映像技術の展示会で注目を集めたのは、日本の開発者集団「ニューロウェア」が発表した脳波に合わせ最適な音楽を流すヘッドホンです。開発者の加賀谷氏は「人と機械が意思疎通する世界」を夢見ているそうです。88年前の「すご六」が予言したモバイルの未来。その技術革新を生み出す空想の種はどこにでも転がっているのです。モバイルは今後どのように進化していくのでしょうか?