あとだしなしよ

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愛怨峡

2007年06月24日 | 日本映画
愛怨峡
1937年、昭和12年、新興キネマ
監督:溝口健二
出演:山路ふみ子、河津清三郎(相方)、清水将夫(若ダンナ)

夫婦漫才が出てくる。おそらく吉本興業と思われ、地方興行は徒歩で移動し、リヤカーで芸人が芝居小屋を運ぶという過酷なもので、むろん弁当はなく“ひからびちまう!”という伝統のものだ。オソロシヤ、ムゴか。映画中の夫婦漫才は今から見てももう完成していて、戦前のこの時代からあの様式は確立していたことがわかり、漫才史をしる貴重なフイルムとも言えるだろー。
スジは、信州は長野の旅館の大卒の跡取りムスコが、シヨシヨした女中に手を出しはらませ、東京へ駆け落ちするも、ムスメを外に出し自分は仕事を探さず部屋でゴロゴロしているというよくある話だ。そこへ信州から家父長制度ギンギンのオヤジがくると、ワンコのようにキューンと従いむすめをおきざりに田舎にすっこんでしまう。あわれなムスメは残されたお金をもとに、ぼうやを産み、ぼうやを乳母に預けて東京での生活を始めるのだ。しかしやはりそれは世の常でぼうやの為、お金のため、エンヤコラと、キャバ嬢に身を落とした?彼女は、かつてのシヨシヨむすめではなくなり、キャバキャバのキャバ嬢となって、たくましく成長した姿でスクリーンに現れるのだ。その後、知り合いだった元無声映画のバック音楽を奏でていて今はしがねえナガシと彼女は、“お前もどこかに、売り飛ばされるよ!”と母親から聞いていた親戚のハナシに乗り、吉本興業に売り飛ばされることを承諾し、夫婦漫才を始めることとなるのダ。ぼうやをとりもどした彼女は、前述の死の巡業を行いながら、ふるさとの信州へ帰ってくる。自らの身の上をハナシにしたマンザイを演じる彼女とナガシ。こんどはボケ役でオシャミも弾ける彼女の漫才はうまく、主役の山路ふみ子女氏の芸の深さをジュウブンに堪能できる。それを隠れ見ていたヤローがいる。彼女を捨てた跡取りムスコだ。旅館を継いでいる彼は、彼女によりをもどすよう説得する。「このタンスも、この家も、みんなぼうやのものだよ」などと言うが、裏切られたことを許せない、山路嬢演じるふみはガンと受け付けない。それを見ていたナガシのダンナ。「こどものためには、金持ちのやつと暮らすのがよかろう」と断じ、刃傷沙汰を決行する。彼にすこしほの字だった彼女も、この騒ぎでムスコと暮らすことを決意する。だーが、それを聞きつけた家父長制度ギンギンのオヤジが乗り込んできて、「ゆるさねえ。女中のヨメなんて認めねえ。」とスゴまれると、またもワンコのようにキューンと従い、なにも言えないムスコ。それをみたふみは、“ナニサ!”とただちにこの家を離れ、ナガシのダンナとの夫婦漫才を、それは楽しそうに演じるのであった。これにて幕。

第14回(1937年度)キネマ旬報ベストテン 第3位

Firefoxでgoo検索バーが機能しない

2007年06月24日 | パソコン
gooの検索ページがリニューアルされたようで、そのせいかどうかは定かではないが、Firefox(2.0.0.4)のディフォルトのgooの検索バーからだとキーワード(日本語だけかな??)がブランクになってしまって検索できなくなってしまった。が、以下のgooが作っているプラグインを試したら、検索できるようになりました。

Firefox検索プラグイン インストール - goo ウェブ検索

ちなみに私はMacOSXのユーザーだったりしますので、Winその他の方でも“そおーだよ”かどうかは、わからないです。

- 追記
古いgoo検索バーは消さないとだめのよう…