あとだしなしよ

Japanese text only..
落書きブログです。
報道記事の全引用は元記事消去への対応です。m(__)m

血槍富士

2007年06月20日 | 日本映画
血槍富士
1955年、昭和30年、東映
監督:内田吐夢
出演:片岡千恵蔵、島田照夫、加東大介、植木基晴、喜多川千鶴、月形竜之介、進藤英太郎

ほのぼの東海道道中、ホリゾント富士の絶景かな。。
江戸時代の旅ってこんなもんなのかなと思えてくる。
加藤大介と片岡千恵蔵のコンビの槍持ちと荷物持ち。
内田吐夢監督にしたら実にゆる~い感じの話が続き、
旅芸人や身売りの親子、スリ(進藤英太郎)などのエピソードも充実。
月形竜之介さんはめずらしく善玉役。
子役をうまく使い、ゆるゆると終わりそうだが、最後に大立ち回り。
知恵蔵さんは武士ではなく下郎なので槍の使い方を知らなく、
槍を"差す"のではなく、たたいたりがむしゃらに
ぶん回したりして弁慶のようで鬼気迫る。
酒蔵?に穴が空いてどろだらけの殺陣は、
黒い血か泥かわからないという、のちの"宮本武蔵"にも見られる演出。
最後はスクリーンに映し出される東海道の道の真ん中に
槍持ちになることを拒まれた子供が残される。
戦後10年目で平和を望むラストなのだろうか。

第29回(1955年度)キネマ旬報ベストテン 第八位


最新の画像もっと見る

コメントを投稿