あとだしなしよ

Japanese text only..
落書きブログです。
報道記事の全引用は元記事消去への対応です。m(__)m

マルホランド・ドライブ

2007年06月25日 | 外国映画
マルホランド・ドライブ - Mulholland Dr.
2002年、アメリカ/フランス
監督:デヴィッド・リンチ
出演:ナオミ・ワッツ、ローラ・ハリング、アン・ミラー、ジャスティン・セロウ

最初、物語の起承転結の“起”の部分が最後に来ているだけなのかなあと思ったけれど、それだとツジツマが合わない。謎の中心はリタが何者かということですが、ナオミ・ワッツの役がいきなり変わって、リタがなにものだったかは分かったが、こんどはベティがなにものかがワカンナくなってしまった。金髪青目の美人は私から見ると、似たような顔に見えてしまうし、役名をちゃんと押さえていなかったり…(前半の金髪のカミーラとベティは別人なんですよね??)リアル編を見直したり、あちこちに書いてある解釈やリンチ自身の種明かしを見て、ああなるほどなあと思いました。
それはさておき、何の説明もなく物語がどこに進むのか見当もつかないので、なにが起こっても不思議では無い感じで恐怖映画を見るようにビクビクしながら見ていましたが、「今までに無い映画を作りたい」という監督さんの意図は十分に体感できて、とっても面白かった。
しかしナオミ・ワッツは良い役者さんで、こういう人が評価されずに埋もれて堕落したり食い物にされてしまうケースも多々あるんでしょうからキビシイもので、役柄にもぴったりあてはまるナイスキャストだと思いました。
カーミラがカミーラなのはオンナ吸血鬼ものだからで、レズの元祖だったりするのかな。店の裏のホームレスは中世ヨーロッパで迫害された民族のようにも見え(実は大金持ち)魔術師的な役割を果たし、カーボーイハットの小男は開拓時代にヤバイことを沢山やって“活躍”し成り上がり…ハリウッド、もといアメリカ社会を牛耳っている特権階級の男(こっちも大金持ち)にも見える。(会議室をモニタリングしていた体制のパシリかな…)どちらも支配者的な役割を果たし、登場人物達をあやつる。