古代カヌーのホクレア号がハワイからクラゲが漂う横浜港への航海を無事終えたそうです。神奈川新聞では一面で紹介されていました。
古代カヌーが横浜港に到着 ローカルニュース ニュース カナロコ -- 神奈川新聞2007/06/10
古代ポリネシア式の遠洋航海カヌー「ホクレア号」が九日午前、最終寄港地の横浜港に到着した。赤茶色の二枚の帆が姿を現すと、大勢の人が拍手で出迎えた。
海図やコンパスなど近代的な航海機器を使わない同号は今年一月にハワイを出港。かつてのポリネシア人が使った伝統的な航海術で、星の位置や波のうねりなどを頼りに針路を決めた。
横浜港は移民船が出港するなどハワイと縁のある土地柄。約一万三千キロを百四十九日で航行したナイノア・トンプソン船長は「言葉が浮かばない。航海は終わるが、ハワイと日本、横浜の関係はこれからも続く」と涙ぐみながら喜びを語った。
帆船というと実用されていたのはモノスゴイ昔のイメージがありますが、横浜港では昭和30年代まで帆船でも漁が行われていたそうです。
その横浜港といえばお江戸の昔からシャコが有名でして、そのシャコが不漁が続いたために漁を止めたそうです。昔、おばあちゃんの家でよく食べさせてもらいました…シャコ漁が消滅してしまいそうで、とても心配しております。
小柴のシャコ」市場から消える/横浜 - 2007/06/10
すしネタとして人気の「小柴のシャコ」が市場から消えた-。東京内湾のシャコの資源が激減し、地元漁業者が漁を自粛、県も資源回復計画に禁漁措置を盛り込んだため、江戸前の高級ブランドの流通がストップする事態となっている。二〇一〇年度には操業再開の予定だが、資源減少の原因は解明されておらず、どこまで回復できるかは未知数。屋台骨のシャコが漁獲できず、漁業者は「大打撃で、今後が不安」と頭を抱えている。
柴漁港(横浜市金沢区)では小型底引き網によるシャコ漁が盛んで、五十三隻が操業。四段階のサイズに分けて八~十一匹をパック詰めし「一枚」という単位で出荷される「むきシャコ」は、「江戸前ずしには欠かせない」(東京の卸売業者)といわれる逸品で、高級店で珍重される。
県水産技術センター(三浦市)によると、小柴のシャコの出荷量は、ピークの一九八九年には百八十八万枚余に上ったが、その後は減少傾向に転じ、二〇〇五年には約十一万枚に激減。〇六年六月ごろからは、危機感を募らせた漁業者が自主的に漁を停止して事実上の禁漁状態となり、同年は禁漁前分の三百七十九枚にとどまった。
県も資源減少に歯止めをかけようと対策に乗り出し、東京内湾での小型底引き網漁の資源回復計画を今年三月に策定。期間は〇七-十一年度の五年間で、特にシャコについては原則三年間は禁漁し、解禁後も二日漁をしたら一日休む「二操一休」の徹底などを図る。六月下旬には、同様の計画を策定した千葉県と県内の漁業者同士が協議、詳細を決定する予定だ。
一方、柴漁港の漁業者は先行きを懸念する。ある男性漁師(37)は「自然が相手なので先のことは分からず心配。(シャコ漁の自粛以降は)我慢しており、今は増えると信じるしかない」と不安感をにじませる。横浜市漁業協同組合柴支所の草柳裕さんは「今いるシャコを大切にして、増えるのを待つしかない」と話し、今後の推移を見守る構えだ。
同センターは「資源減少のはっきりとした原因は分からない。今できることは、とにかくシャコを捕らないこと」と禁漁の重要性を強調。「回復状況を見ながらの操業再開となる」と話す。
県水産課も「資源の回復によっては禁漁解禁の前倒しや延長もあり得る」としており、漁具改良などの支援を行いながら、持続的に漁獲できるレベルにまで回復させたい考えだ。