工作台の休日

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明らかになったサステナ車両

2023年10月03日 | 鉄道・鉄道模型
 西武鉄道が「サステナ車両」という名称で大手私鉄から中古車輛の譲渡を受けるという話は以前このブログでも書きましたが、東急9000系と小田急8000形が西武にやってくる形式であることが明らかになりました。
 東急9000、東急にとってはインバーター初期の形式であり、デビューしたのは私が高校生の頃ですから、30年以上経っています(西武に来るのがどれくらいの車齢なのかは不明ですが)。インバータ特有の音と車端部の取ってつけたようなボックスシートが特徴で、デビュー当初は「今度の電車は変な音がするね」とみんな言っていたものです。ステンレス車体のため、帯の色などで「お化粧」していたわけですが、西武では6000系や20000系同様、青い帯を巻いて走るのでしょうか。入線早々から「10年前からこの塗装ですけど、何か?」という感じで妙にはまっているかもしれません。
 東急の9000は「サステナ車両」の候補という感じがしましたが、小田急8000は驚きました。サステナ車両の当初の定義ではステンレス車を想定していたと思いますので、銀色の車輌でない通勤車ということと、小田急の通勤車輛が他社に譲渡というのがそもそもこれまで聞かなかった感がありました。そもそも20m車体の通勤車輛がどこかに譲渡というのが珍しいですからね(小田急1800形が秩父鉄道に譲渡、というのがありましたが)。私はこの80年代らしい外観の通勤車が好きですが、先輩の9000形に比べると大人しいスタイルですし、この車輛が好き、という人にあまり出会ったことがありません。「偉大な平凡」も大切なことなのですが・・・。
 小田急8000については塗装はどうするのでしょうか。アイボリーに西武の青帯では芸がなさすぎです。せっかくだから黄色く塗って、昔の101系のように窓回りをベージュという組み合わせはどうでしょうか。えっ、自分でGMキットを組んで塗ってみたら?
 
 さて、これらの車輌ですが、池袋線、新宿線などの本線系ではなく、支線の「黄色い電車」の置き換えが主な目的となりそうです。また、先日も乗車しました秩父線の4000系の置き換えも予定されており、そうなりますと2扉、ボックスシート車から4扉、ロングシート車ということで、サービスの後退にも映ってしまいますが、民鉄にしてもJRにしても昔ならクロスシート、ボックスシート車が担当していた近郊路線、ローカル路線もロングシート車が入るようになっていますので、時代の流れのようです。

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