工作台の休日

模型のこと、乗り物のこと、ときどきほかのことも。

20回目のJAMに出かけています

2019年08月17日 | 鉄道・鉄道模型
 8月16日金曜日から、第20回国際鉄道模型コンベンション(JAM)がスタートしまして、私も連日会場の東京ビッグサイトに足を運んでおります。
 鉄道模型の夏の祭典として定着しているこのイベントですが、今年は「東京」をテーマにしており、入場しますとまずは宮澤孝一氏の「昭和の東京あれこれ」と題した東京の鉄道を題材にした数多くの写真が目に飛び込んできます。ほとんどが高い建物がなく、道路に自動車も少ない時代の鉄道写真で、このイベントを飾るにふさわしいものです。同時に「東京の鉄道」というテーマでフォトコンテストも開催されていまして、古今の東京の鉄道を題材にした写真を見ることができます。
 各モデラーの展示もまた盛況でして、JAMではおなじみのサークルから、初めて拝見するサークル等もあり、モデラーの熱気をいつも以上に感じております。自分が普段触れることが少ないジャンル、スケールの模型もまた、面白いものですし、長大編成や高速列車が走るレイアウトも、小型電車が細密に作られたシーナリーの中を走るレイアウトも見ることができるのが、このイベントの魅力であると思います。今回は一つ一つ挙げていくとキリがないくらい魅力的な展示ばかりです。大人の展示に混じって学生さんたちの展示もありますが、年々レベルが向上しており、中には大人顔負けというものもありました。あらゆるジャンル、ゲージの模型が観られると書きましたが、「外国型に興味がないや」、「ナローゲージってとっつきにくい」、「自分の住んでいる地域の車輛がないから見なくてもいいや」などと言わずに覗いてみると、意外な発見があるかもしれません。
 また、今回は「松本謙一の世界」と題して「とれいん」誌で長年活躍された松本謙一氏の作品の数々が展示されています。既に多くのイベントでも展示されているアメリカ型の漁港のセクションをはじめ、日本型の駅のセクションも展示されています。模型だけでなく、ご本人の愛機であるカメラの展示もありました。年内にはイカロス出版で新たに刊行される雑誌の主筆を務められることが発表され、こちらも楽しみです。先日のTMSといい、こういった人の動きや新たな流れが既存の雑誌にも刺激を与えることを期待しています。
 それから、今年もクリニック(セミナー)は大変盛況でして、どれを聴講しようかと時間割を見ながら嬉しい悩みとなっています。私もその昔、クリニックに少し関わらせていただいたことがあるのですが、近年は模型、実物共に非常に質の高い内容が多く、私などは改めて勉強させていただいているという感があります。
 初日の西村慶明氏の「エイジングとウェザリングの魅力」では、美しい塗装とウェザリングがどのようにして生み出されているのかを聞くまたとない機会となりました。特別な材料を用いていらっしゃるわけではなく、使っている塗料もどこでも手に入るものですし、色数も思ったほど多くなかったのですが、つやの抑え方、全体のバランス、色の使い方など、ヒントになりそうなお話もありました。
 今回はモデラーの展示だけでも2日かかってようやくひととおり見られたかな、というところでした。もちろん物販も盛況で、こういう機会でもないと買えないようなパーツ、デカール、アクセサリー、工具といったものを購入しております。JAMも残り一日、存分に楽しみたいと思います。

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