父の看護に伴い部屋の整理をしてたら、処分したと思ってた「ひとりぼっちの政一」が出てきました。 政一の両親が失踪し親戚に引き取られ、特殊学級に入れられた6年生の1年間の話です。 引き取られた親戚に特殊学級に入れれれて今ならば虐待です。 父の両親が早くなくなり、幸せでなかった父の子供時代を思うと、政一と父が重なります。 また亡くなりましたが金沢市出身の御木本伸介が父と同じ歳で同じ境遇だったのも重なります。
久しぶりに読み返してみると、修学旅行や政一が家出して金沢に行く描写が、キハ20やキハ26の車内を思い出させる表現でした。 この本を読んだのが甲子園に住んでいた小学生の時で気動車の記憶と言えば東海道線で「みるだけ」でしたが、高校生の時に津でキハ55やキハ20に乗って政一の旅を思い出しました。
「おわりに-今、五人の子どもたちはどうしているか」で逆算すると当時の政一は18歳、今は70歳を超えています。 金沢の自動車修理工場に勤めてるとのことですが、その時の「あのときのことは、わすれてしまいたい。」の言葉が政一の本心なのです。 今回の地震で政一たちが無事だったのか気になります。
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