本日発売分です。 次回は60号、道半ばです。
旧国鉄で直流機関車の最後の設計がEF90でした。 そしてEF66で量産されました。 出力の大きいモーターを使い抵抗制御方式の最後の機関車でした。 起動時の粘着力を増やすのに低速で回転するのに抵抗器が使われるのですが、カムスイッチで切り替えて徐々に回転をあげることになります。 この抵抗制御は抵抗で電気を消費し熱として放出するので効率が良くなく、従来のモーターを使ったEF65は重連としなければならず不経済なのでEF90が開発されました。
本来は貨物用の機関車ながら旅客列車の運用は貨物列車が減少しブルートレインに定員外の車両(ロビーカー)が連結され換算両数(列車重量)が増えるので充当されて喜んだ人が多かったのですが、自分は力を持て余してるようで寂しい気持ちでした。
本来は10000系貨車を引いて力強く走る機関車でした。 神戸の大丸で父が「この機関車が日本の貨物を変えていく。」と言ってオリエンタルのプラモデルを買ってくれました。 三ノ宮や元町を力強く走ってました。 特徴のある運用で長崎や下関で河豚、広島で蠣を積んで築地市場に行くので上りは積、下りは空でした。 東海道電で夕方近く重そうに上っていき、昼過ぎには軽やかに下っていく姿をいつも見てました。 そして買ってもらったのがEB66でした。 築地の競りに合わせた時間でした。
しかし積む荷物の性質上貨車も老朽化が著しく、EF66がブルートレインに進出したころレサ10000の廃車が始まり所属区の香椎で解体がはじまってました。
貨車好きの目で見ればそう思ってしまいますが、長い間ブルートレインを導き日本の物流を支えてくれた機関車でした。