loisirs

日々、小さな楽しみを見つけて・・・

本二冊

2012-10-26 | 

孫娘に薦められ

借りた本。

灰谷健次郎さんの「天使の瞳」

幼年編を読み終えました。

感性の鋭い主人公

倫太郎が

子供の考えを尊重し

自由な教育(?)をする幼稚園での生活と

普通の小学校で出会う先生やお友達との

関わりを書いた小説です。

おじいちゃんから聞く話や

幼稚園の先生だったあんちゃんから学ぶ

少林寺拳法から

倫太郎独自の内面的成長を養っていく。

なまじの先生なら

理解できそうにない倫太郎の

一見乱暴そうに見えて

真をついている

子供ならではの

人間の考え方が

いかにも

灰谷健次郎さんらしい書き方で綴られています。

 

片や

私が孫娘に推薦、貸した

三浦しをんさんの

「神去なあなあ日常」

これは

ひょんなことから

三重県山奥の林業会社に

就職することになってしまった

横浜在住だった平野勇気が

最初はいやいやながら

段々と

その非現実的な生活にハマっていくお話しです。

ありあまる自然と

奥深い林業の技

神隠し等

信じられない出来事。

描かれた

都会ではとても

考えられない生活の中に

りんとした

重い何かが定着している

林業という仕事に

読んでいる人をも引き込んでいく様な

流石

上代文学・伝承文学研究者のお父上を持たれる

三浦しをんさんの文章です。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする