読書
子供の頃見た入道雲は
私の頭の中にある本当の記憶なのか
大人になって造られた記憶なのか
定かではありません。
子供の頃はそれほど意識もせずに
見ていた様な気もするからです。
それにしても
今年の様に
沢山の
積乱雲を見かけた年は
久々の様な気もします。
昨日も
見事な雲でした。
昨日は又用あって
恵比寿まで行き
ちょうど
昼食時にぶつかったのですが
あまりお腹はすいていない。
でも
私は時間、時間に食事を取らないと
調子悪くなる質で
軽~くお腹に入れておきたいわ。
と
お店をあちこち覗いたのですが
手頃なお店が見つかりません。
で
カフェで何か・・・
と思い
地下1階の宮越屋珈琲さんに
入りました。
頼んだのは
何のことはない
トーストとお紅茶
でも
店内の雰囲気が結構気に入りました。
静かな落ち着いた感じ。
そして
何が気に入ったかって
テーブルと椅子の高さです。
本を読むのに
まことにもって都合が良いのです。
こういう高さは
結構
ありそうで無いのです。
ただ今
司馬遼太郎さんの
愛蘭土紀行。
最近読み終わった本は
本屋大賞第1位
三浦しをんさんの
「舟を編む」
と
村上加住子さんの
「パリ猫銀次、東京へいく」
の2冊。
「パリ猫・・・・・」は
作者がパリの市場で見つけて以来
17年もの長きに渡って
同居することになった
やんちゃで
小心者の猫の事を
書いた本です。
猫キチの私の事
猫をたんのうしたのも勿論ですが
仄かに
パリの香りも楽しむことができました。
もう1冊の
「舟を編む」
は☆5つ
とても面白い本でした。
「大渡海」と名づけた
国語辞典を作るお話しです。
実際
日本語に少~し携わっている私も
AとB
殆ど同じ様な意味なんだけど・・・・
でも、何かニュアンスが違う
という日本語には度々出くわし
当惑することもあります。
何気なく見ていた
国語辞典が
これほどの拘りと
苦労の末にできあがるなんて
あまり考えたこともありませんでした。
homurとhumanityに富んだ
味のある1冊でした。
そして
この2冊
それぞれ
いろいろな思惑はあっても
決して汚い気持ちを持った登場人物がいないのです。
それも、素敵な事でした。
心穏やかに読む本というのは
とても気持ちが良く
後味の良いものです。