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loisirs

日々、小さな楽しみを見つけて・・・

本 34丁目の奇跡(MIRACLE on 34th street)

2019-01-13 | 

「34丁目の奇跡」  Valentine Davies   著

          片岡 しのぶ   訳

映画にもなった

その脚本原案は

かなり昔の事

1944年といわれますから

そろそろ第二次大戦が終結を迎えるころのお話しです。

それにしては

かなりのんびりしたお話しですが

敗戦国となる日本に比べれば

それほど

混乱期ではないものの

本当は

多少はアメリカ国内であっても

国の中が落ち着かない時期であったと思えます。

でもだからこそ

こういったストーリーが出てきてもおかしくないのかもしれません。

 

NYマンハッタン34丁目の

メ―シーズデパート

ここの玩具売り場のサンタクロース

クリス・クリングル老人が

本当のサンタさんであるかどうか

を巡って

裁判となるお話です。

 

本当にサンタさんという人物が

実在するのかどうか。

これは子供達にとって

真剣な話であって

実在をどう捉えるかにかかってくると思います。

 

そんな

夢を追う

心温まるお話です。

 

私には少し

少~~しではありますが

書き方に

時代背景がある様な気もしないではありませんでした。

 

それでも

サンタさんという夢を追いかけるのは

いつの時代でも

どこの子供でも同じで

ある程度の年齢に達した時に

疑いを抱いたとしても

尚且つ

信じていたいと願う気持ちがあるものだと思います

現に

昨年のクリスマス

気持の上では殆どサンタさんは実在しないのではないか

と思っていた

ワタクシの孫が

ひょんなことから

ついうっかりと

あからさまに

それを指摘する様な事を言ってしまったママに

酷くショックを受けて

暫し

自室に閉じこもり

しくしく泣いたという出来事もありました。

 

大人になっても

サンタさんは心のどこかで信じていたいものですね。

 

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本 江戸を造った男

2019-01-05 | 

「江戸を造った男」  伊東 潤 著

江戸時代

体力のみを頼みとする

車力であった河村瑞賢

彼は明暦の大火の時に

山林を買い占めて材木商となり

財を成しました

 

その後

食糧不足であった江戸の暮らしを立て直す為に

海運航路事業を幕府から命じられます。

 

そして大阪の治水工事

越後の銀山開発など

持ち前のアイデアをふんだんに用いて

成功させていくのです。

 

その仕事ぶり

仕事の才たるや

本当に素晴らしいものがあります。

 

彼の考えである

「人の為」

という気持ちが

周りの人々にも信頼され

彼のリーダーシップを

ますます

冴えさせてていくのです。

 

私ははじめ

本のタイトルと

彼が治水工事などにも携わっていた様な

チラチラと本屋さんで見た

おおまかな文章から

前に読んだ

徳川家康を思い起こして

何かつながるものがあるのかと

買い求めたのですが

直接的な繋がりがあったわけではありませんでした。

 

でも

これはこれで

とても

興味しろい本でした。

 

 

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本 レインツリーの国

2019-01-03 | 

「レインツリーの国」  有川浩 著

向坂伸行

関西から東京へ上京して入社三年目

中学の頃読んだライトノーベルの本。

ある時ふとその本のタイトルを検索したことから

このストーリーが始まる

 

パソコン上で出会った一人の女の子

その女性の書く文に

妙に惹かれるものがあり

何故か

その人を知ってみたいという思いに駆られる

 

紆余曲折あった後

ついにご対面となるのですが

会って話しているうちに

違和感の様なものを感じてきてしまう。

それは

ある理由がその女性にあるからなのですが

彼はそれがわからず

いらいらする様にもなる

 

そして

その理由を知った時

もう一度彼女との糸が繋がります様に

と祈る彼

彼にも彼なりの心の傷はあった訳で

でも

彼女の持つハンディを完全に理解することは

出来る様で

案外難しいことであることに気付く

それなら

いっそ

自然に

でも

自分に出来る範囲での優しさを持って

理解していけば良いと思う。

 

彼の

関西弁も手伝って

彼女の心も段々温められていくのです。

 

久しぶりの有川さんの本でした

200頁位の薄い文庫で

忙しい時にも読めるという気持ちで買ったのですが

なかなかどうして。

簡単な本では決してありませんでした。

 

普段街中でも

恐らく

自分の側にもいるかもしれない

ハンディを持った人間の

本当の心に寄り添う事

これは

やはり

とても難しいことだと思いました。

押しつけもいけないし

憐憫はとんでもない

自然に接すること

その難しさは

ハンディの違いがあっても

全て共通することだと思います。

本当に細やかな気持ちを持っていないと

相手を傷つけてしまうかもしれない

でも

それを恐れて

何もしなければ

それはそれで悪だと思う

私は案外恵まれた生活を送ってきましたが

それでもやはり〇〇十年も生きてくると

少しは経験もできてくるものです。

そんな中でとても考えさせられる本でした。

 

 

 

 

 

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本 フェルメール

2018-12-17 | 
「フェルメール」    植本 一子 著 
 
只今開催されているフェルメール展
タイムリーに
フェルメールの本を
読書会の方が貸してくださいました
 
フェルメールは
実は
それほど好きな画家さんではないのですが
何故か
結構沢山作品を観ていた事に気付きました。
オランダへ行った時
マウリッツも行きましたし
NYでは
メトロポリタン、フリックコレクションも行ったのを思い出しました。
フリックは
残念ながら
果たしてフェルメール作品を観たかは覚えていません。
本に載っていた
玄関ドアに記憶がありました。
 
フェルメールではありませんが
この本に出てくる
アムスの国立美術館で観た
レンブラントの「夜警」ははっきり覚えています。
そして
ベルリン国立美術館へは行っていないはずですが
「真珠の首飾り・・・」は
確かにどこかで観た記憶があります。
 
ルーブル美術館は
作品というより
やはり
建物のガラスのピラミッドの記憶が強いです。
等々、
改めて自分が訪れてきた場所を
辿る1冊となりました。
 
その他にも
日本の美術館で観た作品もいくつかありました。
自分では
意識していなかった作家の作品に
こんなにも触れていたのだと気付きました。
因みに
私はクリムトが好きなのですが
何故か直に観た作品は少ない事
これも意外でした。
絵って
縁みたいなものがあるのでしょうか。
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本 「宇宙に秘められた謎」

2018-12-13 | 
「宇宙に秘められた謎」 ホーキング博士とそのお嬢さん合作です
相変わらず楽しい本でした。
 
更に素晴らしい事に
この本を読んでいたある日の朝
夢をみたのです。
ワタクシ宇宙におりました。
 
そして銀河系の様な
白いというか銀色というか
星が沢山ダイヤの様に輝いていて
大きな大きな木星が比較的近くに現れ
はっきり木星の筋の様な模様が見えておりました
 
夢の中というか
半分目の覚めた状態で
ぼ~~と感動していました。
初めてです
こんな夢をみたのは。
私は空を眺めるのが大好きです
昼も夜も好きではありますが
どちらかというと
昼間の青空に白い雲という空が好きです。
宇宙を
こんなに身近に感じたことはなかったので
本当に感動!感動でした。
 
でも、
やはり私は
観光旅行的に宇宙旅行とか
秘境の地を旅して欲しくないと考えるのです
未知の世界だからこそ
夢が描ける様な気がします。
 
童心に返って
純粋に楽しめる本でした
 
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本 「下町ロケット ガウディ計画」

2018-11-01 | 

「下町ロケット ガウディ計画」  池井戸 潤 著

今回は佃製作所が医療機器
しかも人工心臓の部品を手掛けるというストーリーです。
医療機器は厚生省の認可が下りるのにも手間取り
その挙句に
1度でも失敗したら大変な責任問題になる
というリスクを抱えながら
人工心臓を切に心待ちしている多くの子供達の為に頑張る。
ストーリーとしては
いつもの下町ロケットです。
それでも飽きずに読破するって・・・
やはり文章の運びが上手なのでしょう。
 
でも・・・
「下町ロケット ゴースト編」を読んで間がなかったので
今回は少し間を開けた方が良かったかな?
とかも思ってしまいます。
私には、ほんの少し胃もたれが
という感じも否めません。
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本 「影法師」

2018-10-26 | 

「影法師」 百田尚樹 著

戦のなくなった江戸時代

武士では一番身分の低い下士の家に育った戸田勘一は藩校通う事になり

ここで勘一は武道を学ぶことになる。

そして父が中士に切りつけられて殺された時出会った彦四郎と再会します。

全ての才能に恵まれた彦四郎

しかし

その優れた才能を持つ彦四郎を待っていたのは

不遇の生活でした。

ある出来事から

彦四郎は自分をその不遇の生活に陥れていき

影で勘一を支える事となるのです。

反面

勘一は出世の道を歩んでいきます。

 

二人の男

武士の友情といったら

あまりに美しすぎる友情です。

実際に有り得るのかはわかりませんが

昔の世には

こういった世界もあったのかもしれない

と変に納得してしまうストーリーでした。

そして

相変わらず

百田さんの豊富な知識

博識さと

いつ何時も飽きさせない

ストーリーの運びに

感心してしまうのでした。

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本 「博士の愛した数式」

2018-10-16 | 

「博士の愛した数式」    小川 洋子 著

瀬戸内海に面した小さな町の

家政婦組合に登録された家政婦の中で

一番若かった私

カードの裏に先方からのクレームに寄り

家政婦が交代した場合に付けられる

ブルーのインクの星印

そのマークが9つもついている

手ごわい相手

博士の家を面接の為に訪れる

 

そこから

この物語は始まります。

 

私の息子ルート(博士が付けてくれたニックネーム)

博士

の限りなく濃いコミュニケーションの始まりです。

と言え

博士は交通事故にあってから

その事故の時までの記憶で終わっている

それ以降新しい記憶は新たに積み重ねようとしても

崩れてしまう。

継続する記憶時間は80分

それを過ぎると記憶が失われてしまう

なので

毎朝

毎朝

訪れる時には

始めまして状態になってしまうのです。

 

洋服に所せましと貼ったメモのみが

記憶を繋げる手段です。

 

それでも

私と博士、ルートの関係は好ましいものになっていきます。

特に

ルートに対する博士の行動は

純粋な愛で成り立っており

ルートも博士を完全に受け入れる器が備わっていました。

 

そんな三人に現れる変化がおとずれるまでは。

 

数学というと

蕁麻疹がでるほどに苦手なワタクシが

最初数式だの

数学用語だのに悩まされて

先に進めないのでは?と思ったのは

大きな間違いでした。

不思議な流れを持つストーリーに

引き込まれていきました。

いつまでも

心に残る1冊だと思っています。

 

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本 「下町ロケット」 ゴースト編

2018-09-26 | 

「下町ロケット」 池井戸 潤 著

シリーズ第1巻の

「下町ロケット」を読んだのは

2011年でした。

あれからもう7年も経っていたのですね。

どうやらその間に

「下町ロケット」 ガウディ計画

が出版されていたのを知らずにおりました。

 

というか

池井戸さんの本は読めばとても面白いのですが

私自身で手を伸ばす本ではなかったので

気付かずにいたのです。

今度も

読書会をずっと続けているお友達から借りた物でした。

 

相変わらず

読み始めると

止まらなくなる面白さではあります。

 

今回のゴーストも舞台は

大田区にある佃製作所です。

今回は作業ムラのできないトラクター

それには高性能トランスミッションを考えねばならない。

コストはなるべく抑えて。

 

技術には自信のある佃製作所ですが

大きなライバル会社が現れたり

スタッフの問題が起きたり

色々なハードルを

いかに超えていくか

 

相変わらずの

人間の繋がりを大切にする文章で綴られ

終章していきます。

 

この本を読み終わる頃には

「ガウディ―編」も買い求めておりました。

なんとなく

間が抜けているのも気持ち悪いという感じもあったのです。

ストーリーとしては

完結編ですので

別に読むのに不自由があった訳ではないのです。

 

 

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本 「映画を撮りながら考えたこと」

2018-09-17 | 
「映画を撮りながら考えたこと」  是枝 裕和 著
 
テレビマンユニオンに27年間在籍
テレビに関して言えば
「60年代にTBSを舞台に作った番組への憧れ」
映画に関して言えば
「間違いなく映画を母国語とするネイティブなつくり手と違って
テレビ訛りのあるブロークン」だそうです。
 
監督是枝さんが
テレビ
映画
その世界に関係する人々
自分の作品其々に思う事などをまとめた本です。
 
400頁に及ぶちょっと分厚い本ですが
出て来る言葉や作品、人物の註や
写真等がかなりの頁を埋めていますので
見た目ほどの厚さではなくなります。
 
私は
強烈な印象で残っている「誰も知らない」でこの監督を知り
柳楽優弥君にも猛烈惹かれたのですが
今回「万引き家族」で賞を取られて
この監督に再び火がついたのです。
 
が、本を読み始めて
少し私の抱いていた感覚とは離れていく気がしていきました。
幻滅を感じるとか
嫌いになるという事ではなく
なんか自分が抱いていたイメージとちょっと違ったというか・・・
でも、テレビ嫌いな私に
この本が
考えを改めなさいと教えてくれた気がしています。
(とは言っても、多分これからもあまりテレビを観る事はないんじゃないかな)
 
作品については
「幻の光」
「DISTANCE」
「誰もしらない」
「歩いても歩いても」
「そして父になる」
等々多くの作品について書かれています。
 
映画やテレビの作品作り、映画祭など、色々目から鱗でした。
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