goo blog サービス終了のお知らせ 

loisirs

日々、小さな楽しみを見つけて・・・

本 「山猫クー」

2018-09-06 | 

「山猫クー」   川口 晴 著

小さな山猫を拾ってしまい

同居する美羽

美羽と幼い時バンコクで友達だった航一

そして美羽の姉の羽海

この三人と1匹がお話しの主軸となります。

 

お話しはぴょんぴょんと跳んで

ちょっとSF的な構成

(SFを理解していない私がこう言うとSF好きな方には違うと言われそう)

 

これに

動物園黒豹脱走事件なんかも絡んできますが

結局は

男女三人の微妙な流れがストーリーとなるでしょうか。

 

私は

動物は基本、野生のモノが好きで

過保護に動物を飼うのはあまり好きではありません。

このお話しは

小さい時に野生種という事に気付かずして拾ってしまって飼い始めたのですから

そして

人間とのコミュニケーションを描いた本ですから

結構楽しく読みました。

 

ストーリーは

流石現実離れした主人公美羽の話ですから

転回もかなり現実離れしたものの様に思えます。

でも

お話しとして読めば

勿論クーは限りなく可愛いし

美羽の猫に対する愛情もOK

 

イリオモテヤマネコに憧れるワタクシと致しましては

羨ましい話ではありました。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本 「異邦人」

2018-08-30 | 

「異邦人」  原田マハ 著

高村画廊の息子

篁一輝

有吉美術館の娘であり副館長の

有吉菜穂

この夫婦にはもうじき新しい命が授かる

菜穂は妊娠していて

ところが生憎時期は悪い事に

東日本大震災の後

まだ東京も原発の影響が心配され

菜穂は京都に滞在することにすることにします。

 

以前、志村照山の作品を買った

美のやま画廊を訪れ

そこで見つけた絵「青葉」をひどく気に入り

買い求めます。

その作者である白根樹

言葉を発することのできない女性画家に

菜穂は強く惹かれていきます。

 

照山の家に世話になっている樹とその照山との関係

その後わかってくる

菜穂と樹の関係

これらがミステリアスに繋がって

原田マハさん特有の

美術とミステリーが合体する文章に

どんどん引き込まれていきます。

 

美術史を勉強され

NYの近代美術館に勤務されていた

彼女ならではの感性で

やはり魅力のある1冊でした。

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本 「地球にちりばめられて」

2018-08-17 | 

「地球にちりばめられて」 多和田葉子 著

留学中に祖国が消えてしまったHirukoは

彼女独自の言語で

北欧諸国を難民の様な形で過ごしていく

難民と言っても悲壮感は然程感じさせない文の運びです。

Hiruko に関係のある人達が

それぞれ

「誰々は語る」というフレーズで

章がまとまっていきます。

 

Hirukoは自分の祖国の言葉を話す人間を探していましたが

Susanoo という男性が同じ言語を話すと聞いて

訪ねていきます

しかし

その時の彼は言語を失っており

全く言葉を聞くことはできないのでした。

 

ところがある時

驚くことに

Susanoo の口が動き出し

でも声は聞こえない

聞こえなくとも理解できる

そんな現象が起きたのです。

言語とは?

 

この本は元々言語に関する本と思って手に取り

何か言語から離れていっている

と思い始め

私の考えていた本ではない

という消化不良が起き

最後に

やはり言語に関する本であった

という

不思議な1冊でした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本 「宇宙への秘密の鍵」

2018-08-16 | 

「宇宙への秘密の鍵」  ルーシー&スティーブン・ホーキング 著

かの有名な英国の理論物理学者

アインシュタインに次ぐ尤も優れた宇宙物理学者とも言われる

ホーキングさんとそのお嬢さんの

合作文学です。

 

そんな偉大な方の

しかも宇宙のお話し?

一緒に読書会をやっているお友達に勧められたのですが

最初は腰が引けました。

それでも

子供にも分かり易く書いた本ということで

読み始めましたら

止まらない!!

実に楽しい本でした。

自然を大切に

地球環境を考える両親を持つジョージは

両親の反対でコンピューターを持っていません。

そして

ジョージはとてもとても

コンピューターが欲しいのです。

 

ふとしたきっかけで

お隣さんの親子

エリックとアニーと知り合いになります。

 

エリックとアニーは

スーパー能力を持つコンピューターの扉から

宇宙へ行くことが出来ます。

 

ジョージもアニーに連れられて

一度宇宙へ出掛けることになります。

その魅力は

すっかりジョージを捉えてしまい

宇宙への興味がどんどん膨らんでいきます。

 

ある時

エリックが宇宙へ行っている時に

恐ろしいブラックホールにはまってしまいます。

 

ジョージの機転がこの危機を救うのですが・・・・

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本 「猫にGPSをつけてみた」

2018-08-15 | 

「猫にGPSをつけてみた」  高橋 のら 著

国東半島の過疎な地域に引っ越した作者が

捨てられ猫やら野良猫6匹を飼ってしまう事になり

ご近所といっても

遠く離れたこのお宅

広い土地を

猫たちが自由に闊歩します。

最初は家猫にしようとするも

狭い家の中で6匹は可哀そうと

猫たちを外に慣らしていきます。

すると

ある時

夜、寝ていたとばかり思っていた猫たちが

広範囲で活躍していることを知ります。

 

1匹の猫さんが

1日位なら兎も角

中々戻らなかったことがあり

始めは迷子になるのを考えて付けたGPS

思わぬ猫たちの行動範囲を知ることになります。

 

文章はやはり猫好きの方が書いたものですから

猫好きが読むにはたまりません。

写真も沢山載っていて

写真集プラス猫読書を楽しみました。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本「元禄お犬姫」

2018-07-27 | 

「元禄お犬姫」  諸田玲子 著

どんな獰猛な犬であろうとも

優しく手なずけてしまう

生類憐みの令が出ていた

江戸時代

中野の御囲にいる

家族

その娘知世がお犬姫と呼ばれるくらい

犬の扱い方に長けています。

 

犬を使った物盗り

盗賊お犬党

この首領である香苗ことお香。

知世が心密かに思っているが

仇討ちを心に秘めている慎之介

そして

赤穂浪士の堀部江親子

最後の山場で

この赤穂浪士討ち入りと

知世達のお香一味との対決が絡みます。

 

徳川幕府の行った

生類憐みの令がどんなであったかを知りたくて

この本を読み始めたのですが

一面

それを垣間見るストーリーの流れもありましたが

小説お犬騒動

という展開ではありました。

それでも流れとしては

中々面白い本でした。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近買ったお気に入り

2018-07-22 | 

暑いです。

暑いです。

ほーーーーーんとに暑いです。

 

往々にしてキッチンというものは

何故かエアコンは付いていません。

だいたいリビングに付いているから良かろう

という了見だと思うのですが

主婦と致しましては

キッチンにエアコンが付いていないなんて

けしからん!!

という感じです。

 

ガス台の辺りは袋小路のようになっていて

周りが囲まれていることが多いです。

以前

注文住宅で家を建てた時は

リビングのエアコンを

キッチンのガス台方向に向けて付けて貰いました

 

私はあまりエアコンは好きではない方なのですが

それでも

しつこい様ですが

もう一度言わせてください。

キッチンは暑い。

 

今年の暑さに悲鳴を上げて

買ったのがこれです。

冷風機

小さいし首振り機能も付いていませんが

上下には設定できます。

風も4段階

上部のタンクに水を張ります。

そこを通って冷たい風が出て来る

まあ

冷風機の基本の基みたいな・・・

 

普通の扇風機より

風がうるさくなくて

それでいて

涼しくしてくれそう。

 

もう一つのお気に入りはこの本

「猫のおみあし」

足だけを撮った写真集です。

 

 

猫って

なんでこんなに笑えるのでしょう。

癒されます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本 「一身二生」

2018-07-20 | 

「一身二生」 太田 俊明 著

測量家 伊能忠敬のことを書いた本です。

伊能忠敬は経営困難となった

伊能家に婿養子となり

その経営を立て直し

子供に家督を譲った後

隠居願いを出すが許されず

ようやく50歳にして隠居となります。

 

伊能家に来る前からの夢であった

暦学を学び

蝦夷地測量の旅に出ます。

蝦夷地の地図は測量が上手くいかず

不完全なものとなりましたが

その後伊豆から太平洋側の地図を作ることを命じられ

多くの人から絶賛される地図を完成します。

五島列島から江戸に帰った後も

江戸府内の地図作成にいそしみ

この地図が最後のものとなりました。

 

当時としては長寿の73歳でこの世を去り

伊能家での商人としての人生

測量家としての人生

一生のうちに二つの人生を全うした伊能忠敬

まさに

一身二生の人生でした。

 

伊能忠敬の地図は

後々まで

現在の地図の元となっています。

 

当時の測量は

一歩一歩歩いて歩幅で測るものと

間縄で測る方法がありましたが

蝦夷は間縄が使えなかったために

歩幅に頼ることとなりましたが

平坦な土地ではありませんので

非常に難しいものとなった様です。

歩いた距離は半端ではなく

現代

様々な乗り物のある我々にとっては

信じられないくらいの

根気と体力から生み出された結果であったのだろうと

本当に感服にあたいするものだと思います。

 

若い頃

一人旅をしていた頃に

伊能家のある佐原を訪れ

実家を見学したことがあります。

もう20年以上前の事になりますので

はっきりとは覚えていませんが

この本を読んでから訪れていれば

もっともっと興味深く見学したでしょう

と思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本 「マリーンワン」

2018-07-07 | 

「マリーンワン」 ジェームス・W・ヒューストン 著

悪天候をついて

大統領専用ヘリ・マリーンワンが

大統領を乗せて飛び立ち墜落。

搭乗者全員が死亡する。

フランス製ヘリの欠陥が原因とメーカーが訴えられる。

弁護を引き受けた弁護士が真相究明にあたる。

裁判がらみのストーリーです。

良くあるお話しですが

これは

単なるヘリの欠陥ではなく

もっともっと大きな背景があるのです。

 

機械や裁判には詳しくない私が

最初はちょっと読み進むのに手間取りました。

中盤から興がのり

最終章では一気に読み進む展開となりました。

裁判のお話しはお手の物のアメリカ。

そして

ストーリーを追う毎に

映画の画面を想像してしまう感覚の読書でした。

 

これぞアメリカ文学(映画??)

正にアメリカ文学(映画??)

という本でした。

 

ここ10年くらい

アメリカ映画から遠ざかっている私が

久々

アメリカに触れた思いの1冊でした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本 風のマジム

2018-07-06 | 

「風のマジム」 原田マハ 著

沖縄のOLが

サトウキビからラム酒を造る

という発想で起業した

実在人物のあるフィクションストーリーです。

 

おばあの愛ある叱りや励ましに

いつも助けられ、奮い立たされていたまじむ。

「まじむ」とは沖縄の言葉で

真心という意味です。

OL時代

会社の帰りに立ち寄って

おばあとお酒を飲んでいた

バーテンダー 後藤田吾朗のカフェバー。

そこで知ったラム酒の魅力

 

マジムの心はまっしぐらに

ラム酒造りに傾いていきます。

 

周囲の人々に助けられ

ついに

「風のマジム」というネーミングのラム酒を造ることに成功。

おばあはラム酒の事を

「風の育てた酒」と呼んでした。

「風のマジム」とは風の吹き抜ける真心を意味しています。

 

たまたま

「太陽の棘」に引き続きの

原田マハさん

沖縄を題材にした文学でした。

この方は

絵画関係のストーリーというイメージを強くしていた私ですが

大好きな沖縄をテーマにした作品も

数々あるのだそうです。

沖縄ファンでもある私が

この方の本のレパートリーが広がった思いがしました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする