「ぼくはイエローで、ホワイトで、ちょっとブルー」 ブレディ・みかこ 著
読書会をしている友人からお借りした本
なんとなくこの色彩の言っている意味は
読む前から掴めました。
白人(アイルランド人)の父と日本人の母を持つ彼。
彼は作者の息子さんです
作者は長い事英国に住んでおられる方で
息子さんを小学校は
ご自分の家庭の宗教の関係から
一流の公立カトリックの学校に通わせていましたが
さて、中学入学に際して
どこの学校を選ぶか
見に行くことにします。
一つはそのままカトリックの学校を選ぶか
もう一つの選択
元底辺中学校と呼ばれる
問題児を抱えていた学校
この学校のランキングが上がってきているということに
ちょっと興味を感じて
見学にいってみます
何故か
エリートのカトリック中学より
この元底辺中学校の方に惹かれるものを感じ
息子さんも興味を示したところから
この学校に通うことになります。
その学校での友達の色々な問題
人種差別であったり
貧困家庭の生活であったり。
彼女の息子さんは
事あるごとに
なんとかうまくそれらを通り過ぎて行き、
子供ながらに
色々な社会に対する彼なりの
判断、考えを持って
成長していくのです。
イギリスという国は
最近ではかなり改善されたものの
人種に関しては
かなりシビアな国だと私は認識していますが
そんな中で
半分イエローの彼が
切り開いていく英断は
大人顔負けのところも垣間見られます
古い古い話になりますが
私の兄が現役の頃
イギリス勤務になって住まっていた頃は
まだまだ差別がかなりあって
レストランなんかでも
インド人の方達なんかは
お店の表サイドに出る仕事には付けない
と話していました。
又、娘のお友達が
お父上の仕事で南アフリカ赴任になった時
一旦はご両親と共に行ったのですが
間もなく彼女だけ戻ってきました。
どうしたのかと聞きましたら
南アフリカではまだ日本人は
白人の学校に入れないとの事
日本に帰ってお父上の会社の
子息寮に一人で入ったとのことでした。
これらの話は大分以前の事です。
人種差別と言う言葉自体
今は禁句になっておりますが
表面はそうであっても
見えないところでは
まだまだ世界各国で
根強く残っている問題だと思います。
日本人は単一民族で
かなり分かり易い人種ではありましたが
昨今
国際結婚が急激に増えて
ある意味
世界に開けた良い方向に向いている気はしますが
これからの世の中は
多少複雑になることも
まま あるかもしれないという気もしています。
政治の世界を考えると
それなりに難しい問題もあるのでしょうが
そして
個人的にも
あの人と私はどうも合わないということがあったとしても
世界の人が
なんの蟠りもなく
仲良く暮らしていける世の中になったらいいなあ・・・
と思ってしまいます。
最後にこの本は人種差別が主題の本ではありません。
一部そういう話もあったことから
ちょっと横道にずれてしまいました。