「アーモンド」 ソン・ウォンピョン 著
韓国の作家さんの本です
この本
第1部 第2部 第3部 第4部 エピローグに分かれて
その都度
男の子の顔が現れるのですが
1部から段々にバックの色が変化していきます。
これが、
この男の子の変化を表現している様に私には感じられました。
この男の子
失感情症という
偏桃体の異常からおきる病気なのですが
感情が感じられないのです
母親は
その感情をどう表現したり対処したりしたら良いか
と箇条書きにします。
例えば
車が近づく→離れる、逃げる
人が向かって来る→よける
相手が笑う→微笑む
等
これを機械的に表現したり行動したりするわけです。
彼は
人が殴られて死ぬ事件を見ていても
怖さを感じることもできません。
小さなころから笑うということもありません。
ある日
彼を可愛がっていてくれた
婆ちゃんと母親が通り魔事件に遭遇して
婆ちゃんは亡くなり
母親は意識を取り戻すことができなくなります。
母親が経営していた古本屋の後を継ぎ
本屋をやりながら学校へも通います
本屋の2階にあったパン屋さんの社長さん
シム博士(昔はドクターでした)
彼を色々サポートしてくれます。
そんな中
新しく通い始めた学校でゴニという男の子と知り合い
その彼との間で非日常的な悪の世界に引き込まれていきます。
ゴニは不幸な環境に育ち少年院と施設を出たり入ったりの生活です。
ところが
このゴニとの相性が良く
人間との関わり合い、信頼に近い感情を
自分では気づかないうちに
僅かながらも芽生えてくるのです。
ところが
そのゴニはある事件で亡くなってしまいます。
シム博士からゴニからの手紙を受け取ります
そして
反対に良いニュース
母親が奇跡的に意識を取り戻したのです。
エピローグ
19歳になった彼、
物語が悲劇か喜劇かはわからないまでも
自分が感じる事の出来る
丁度その分だけ
物事にぶつかっていこうと思うのでした。