「夏空白花」 須賀しのぶ 著
これは第二次世界大戦終戦後
すぐのお話しです
1945年8月15日終戦を迎えた翌日
朝日新聞記者の神住匡に
全国中等学校優勝野球大会を復活させたいという話が持ち込まれます
ところが
敵国のスポーツであった野球は
勿論戦時中は中止されていたわけで
指導者もいなく
用具もありません
更に
グラウンドは畑と化していたりして
それには
沢山問題がありました
アメリカGHQに接収されてしまった
甲子園などの球場
神住はグラウンドの使用許可をとるべく
GHQにかけあったり
用具を求めて奔走したりします
彼も又
戦前は球児だったのです
GHQで知り合ったエヴァンス中佐に
日米の交流試合を申し込み
野球の好きなESS局長マーカットに
日本の野球を認めさせたのでした
そして
マーカットのお蔭で
1年後
全国中等学校優勝野球大会が再開される運びとなり
神住はその光景を眺められる事となるのでした。
私は
ぎりぎり戦後生まれで
自分生誕のころのこの話が
何か身近に感じられて
とても興味深く読んでしまいました。
今でも続いている
高校野球大会
昨年はなんと
戦争でもなんでもなく
ウイルスという小さな生物に寄って
開催出来ずでした
それを考えると
やはり
このコロナは
日本の人々にとって
又
世界中の人間にとっての
確かに
戦争と言える様な気がいたしました。