goo blog サービス終了のお知らせ 

loisirs

日々、小さな楽しみを見つけて・・・

本 仏果を得ず

2014-09-07 | 

「仏果を得ず」 三浦しをん著

高校時代

あまり真面目とは言えなかった健が

修学旅行で出会った浄瑠璃・文楽に

雷に打たれたかの様に惹かれ

人生が変わる。

以来

義太夫を極める為

入門

自分自身の人生と

文楽が

健の中で重なっていく。

ある女性に恋心を抱いた健は

その恋か

芸かの選択に悩むが

人を愛するということが

義太夫を語る

太夫を極める道と繋がっていくことに気づかされる。

 

いつもながらの

しをんさんの

言葉表現に魅了されます。

この方の文章は

若い人が

古き良きものに携わって

新しい人生が開けていく

というものが

時々あります。

そこを

現代らしい言葉遣いで

それでいて

真面目に真摯に取り組んでいく姿が

実に上手く書かれています。

 

あまり

厚くない文庫の1冊です。

秋の夜長

徹夜なら一晩で読んでしまいそうな

勢いのある本です。

 

全く関係ありませんが

今日

ちょっと出掛けた折に

私にとっては

今年

初めての秋祭りに出会いました。

三社祭り等

夏のとっつきのお神輿もありますが

秋祭り。

天災の多かった今年の天候。

実りに感謝し

作物を有難く頂戴する事にいたします。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本 孤独な日銀

2014-09-05 | 

「孤独な日銀」   白川浩道著

元、日銀在職

現在、クレディ・スイス証券チーフエコノミスト

白川さん

と言っても

元、日銀総裁であられた白川さんとは関係ありません。

その方が

日銀の歴史・組織・・歴代総裁・日銀マンとは

ということを経て

日銀と政府との関係

等を比較的わかり易く書いておられる本です。

と言っても

経済の事は何も知らないワタクシです。

数学と言えば

蕁麻疹が出るほどですから

数字の部分等

かなり

飛ばして読んでしまったとも言えます。

それでも

ずぶの素人のワタクシが

全く

雲の中の存在であった日銀という

大きな怪物に

少~し親しみが持てたと言いますか

理解のとば口まで辿り着けたと言える

1冊でありました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本 村上海賊の娘

2014-08-31 | 

本屋さんで

買おうかどうかと迷った1冊

いつも

本の交換をしているお友達が

歴史物好きなので

かぶるかも・・・

と思っていましたら

案の定

お友達から

その本を買ったかどうかと

問い合わせがきました。

歴史物はそちらが専門なので・・

と申し上げて

お友達に買っていただきました。

回してく下さったこの本。

やはり

噂に違わず面白い本でした。

 

「村上海賊の娘」     和田竜 著

織田信長が

室町幕府最後の将軍

足利義昭を奉じて

京に旗を立て

西に勢力を伸ばそうとしていた頃の事。

信長と大阪本願寺の戦は7年目を迎えていた。

 

織田方と大阪本願寺、毛利家との戦い

その両家に付く水軍海賊の

村上家と真鍋家との

壮絶なる争い

実際には目を覆いたくなるほどの

残虐さであるのに

軽妙なタッチと

真鍋家の冗談かとも取れる

明るい、軽い方言で

この本は抜群のリズムを取りながら

進んんでいく。

そして

そこここに

感じられる

人の心の温かさ。

それらの機微を煌めかせながら

ページをめくる手ももどかしい様な

ストーリーの流れになっています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

愚者が訊く

2014-07-26 | 

いつぞや

ちょっと話題にしましたが

「愚者が訊く」  倉本聰・林原博光著

富良野に自然塾を開いた

自然志向の倉本聰さんが

異常方向に突進している地球に

危惧を抱いている。

その

倉本さんが

極地の海で

今、何が起こっているか

とか

宇宙からの環境問題

とか

原発の嘘

等と題して

学者から聞くお話。

実際にその道に携わる人から聞く

ミツバチが教えてくれる環境汚染

とか

段々畑に染みる込んだ農業の真実

とか

目から鱗のお話が続きます。

 

久々

夢中になった本でした。

 

対談形式の1冊です

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

極北ラプソディ

2014-07-26 | 

なんか

これっ!

という本に出会えぬ日々が続いておりました。

となると

ついつい

摘まみ食い読書になりがちで

あちらを読んではポイ

こちらを読んではポイ

状態でした。

 

この本も

最初の頃

中々進まなかったのですが

最後はすんなり読めました。

 

本という物は

往々にして

2/3位まで

読み進むのに

ちょっと苦労するというものがあるのですが

こう続いたのは珍しいです。

 

さてさて

このお話

財政破綻にあえぐ

極北市の赤字病院

極北市民病院立て直しにやってきた

院長 世良。

 

世良の下で働き

その世良に

救急センターに派遣された今中。

救急センターの速水や世良の事が理解できない。

彼は

フライトドクター等を経験しながら

センターの皆に馴染んでいく中

徐々に

二人の事を理解出来る様になっていく。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

さよならオレンジ

2014-07-26 | 

久々本の感想です。

「さよならオレンジ」   岩城 けい 著

2013年

第29回太宰治賞、受賞作

オーストラリア在住の著者が来日。

マスコミ取材殺到の為

滞在期間を延長した

とも言われるほどの人気作品

なのだそうですが

私個人としては

ちょっとピンとこない作品でした。

 

オーストラリアに渡って来た

黒人女性が

英語取得するべく

大学で学び

様々な人々と接する過程を描いたお話です。

 

私の好きな三浦しをんさんなんかも

絶賛しておられるのですが

鈍な私は感動というものを

あまり、感じられなかった

残念な1冊です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本 愚者が訊く

2014-07-10 | 

この本は

私の好きな

倉本聰さんが

色々な方と対談されたものを

まとめた一冊です。

まだ、

読み始めなのですが

海洋学者

大島慶一郎氏との対談で

環境問題最大の

地球温暖化について

話しておられます。

富良野自然塾では

「地球温暖化」ではなく

「地球高温化」と表現しているそうです。

その中の流氷のお話。

私はあさはかで

流氷の氷は塩分のない物と思っていました。

大島先生のお話によると

10~20%の塩分が含まれているのだそうです。

 

北極海は

水深3000m位あり

海の水が凍って流氷(海氷)となるわけですが

海水が凍ろうとする時

なるべく純水になろうとするのですが

完全には純水とはならず

10~20%の塩分が残るといいます。

なので

北極海の氷を

ウイスキーに浮かべれば

微妙に塩辛いはずなのだそうです。

 

南極は

大陸に積もった雪が氷になって残るので

これは真水で塩分はないということです。

 

ふ~~ん

なあるほど。

考えても

みなかった。。。。。

北極海と南極の氷が違うなんて。

 

そして

太平洋の海水より

大西洋の海水の方が

塩辛いということにも知りませんでした。

大西洋は

蒸発する水分と降雨量を比べると

蒸発する方が多いので

反対の太平洋より塩辛いのだそうです。

 

ワタクシ

目からうろこ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本 「だから荒野」

2014-06-05 | 

「だから荒野」  桐野 夏生 著

これは

40代夫婦と息子達のお話です。

いきなり

「いやだよ。キモいおばさんなんかと 一緒に歩きたかねえよ」

だの

「あんたみたいな がさつな女に 言われたかねえよ」

挙げ句の果てに

「早よ 死ねや」

等という

親に向かって

信じられない様な台詞が続き

いったい これは!・・・・・

私は本の選択を誤ったか・・・・

このまま 読み進んで良いだろうか。

嫌な気持ちで読み終わるのじゃないかしら・・・

とか

戸惑いました。

作者の方は60歳代の様です。

 

でも

現代

現実に

こういう家庭がなくはないのだろう

というより

結構有るのかも知れない

という思いに囚われました。

 

そこで

続きを読んでみることに。

 

妻は夫の勝手さや

無神経な言葉に傷つき

ある日

突然家出をします。

 

その後の

息子達

夫の微妙な気持ちの動き

今更の動きではなく

元々

底には流れていただろう

各自の思いが表面に表れてきて

妻も妻で

全てを捨ててみて

気づく事

反省すること

家出後の

アドベンチャラスな

毎日から

心に生まれてくるものがあります。

 

元の鞘に戻るその時

やはり

変わったかに見えた

彼女の家族が

結局は

元に戻っていく

でも

以前は見えなかったものが

見えた

彼女だったかと思います。

 

案外

そこいらに

ころころ転がっている話かもしれない

と思いました。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本 空白の五マイル

2014-06-02 | 

「空白の五マイル」  角幡 唯介著

この本は2002年

2009年

二回に渡って

チベット空白の五マイルと言われる

ツァンポー峡谷を探検した

角幡唯介さんの記録です。

 

2002年

敗退した

「門」

「幻の滝」

およそ2km位を残して

殆どに成功。

その後

中国当局の頑なな探検拒否に会い

長い事

計画は棚上げになる。

2009年11月

再び挑戦。

探検最後の部分になって

死と直面したその時

村に通じる

ワイヤーブリッジを見つけ

命拾いをする。

 

ツァンポー峡谷探検には

それまでにも

インド人 キントゥプ

英国インド政庁の役人 フレデリック・M・ベイリー

英国プラントハンター フランク・キングドン・ウォード

スコットランド貴族 コーダー卿

米国登山家 デビット・プリ―シャーズ

おおくの探検家が挑んでいた。

 

日本でも

1993年

NHK企画で

早稲田のカヌークラブが

カヌーで峡谷に挑戦するも

遭難者も出して

失敗に終わっている。

 

アドベンチャーの本は

いつもいつも

どきどき

次は?次は?

の引き続きなのですが

文章のまとまりが

割と淡々としていて

最初は

冷静に読み進む本でした。

最後の方

角幡さんの

ツァンポー探検の文に入ると

いつもの

次は?次は?

に陥りました。

 

読後

ずっしりとした

重みを感じた本でした。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

パラパラ絵本

2014-05-25 | 

昨晩

急遽思い立ち

ぷらっと笠間まで行って来ました。

そして

笠間工芸の丘

茨城県陶芸美術館の

ミュージアムショップで買ってきた

この絵本

子供の頃も大好きだった

パラパラ絵本

動画でないのが残念ですが

(動画を載せる技量が足りない私)

最初

虫君が現れ

虫食いができていきます

そのムシ食いで出来たお山が

虫君を食べちゃうと

栄養もりもり

いっぱい

木が生えてきちゃったりするのです。

これが動きがあって

ああ、

アニメってこれが原理ですよね。

 

この絵本

たまたま今晩

4チャンネル

9時からの

「行列のできる法律相談所」

今読むべき話題本

でやっておりました。

他にも

こんな物も買ってしまいました。

猫附箋

陶芸猫

笠間に開窯、陶の動物を専門に作成される

大崎 透さん作

ワタクシ

猫のこの姿に

ほれぼれしちゃうんです。

こんなに

無防備な

動物姿っていいんだろうかと・・・

 

実は

今回思い立って行った

笠間の第一目的

お皿捜し。

 

帰り

陶芸の小径をふらふらと歩きながら

沢山の窯元さんのお店を覗いたのですが

芸術的な物や

素敵な物が多くなっていて

笠間に来た時に見た

素朴な

笠間らしい

普段使いの焼き物の様な物が少なく

欲しかった

笠間の甕に見られる様な釉の

茶色の取り皿は

見つかりませんでした。

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする