「仏果を得ず」 三浦しをん著
高校時代
あまり真面目とは言えなかった健が
修学旅行で出会った浄瑠璃・文楽に
雷に打たれたかの様に惹かれ
人生が変わる。
以来
義太夫を極める為
入門
自分自身の人生と
文楽が
健の中で重なっていく。
ある女性に恋心を抱いた健は
その恋か
芸かの選択に悩むが
人を愛するということが
義太夫を語る
太夫を極める道と繋がっていくことに気づかされる。
いつもながらの
しをんさんの
言葉表現に魅了されます。
この方の文章は
若い人が
古き良きものに携わって
新しい人生が開けていく
というものが
時々あります。
そこを
現代らしい言葉遣いで
それでいて
真面目に真摯に取り組んでいく姿が
実に上手く書かれています。
あまり
厚くない文庫の1冊です。
秋の夜長
徹夜なら一晩で読んでしまいそうな
勢いのある本です。
全く関係ありませんが
今日
ちょっと出掛けた折に
私にとっては
今年
初めての秋祭りに出会いました。
三社祭り等
夏のとっつきのお神輿もありますが
秋祭り。
天災の多かった今年の天候。
実りに感謝し
作物を有難く頂戴する事にいたします。